内容説明
鼠小僧は徳川幕府の経済政策の手先だった。貯蓄は、誰かが使ってやらないと不況の元凶になる。貨幣は瓦でも石でもよいという先進的な勘定奉行がいた。ハリス米総領事は法外な為替レートを押し付けて大儲けした。貨幣悪鋳、つまり“ニセ金造り”で徳川幕府は栄えた。新井白石は石頭の経済音痴だった。高橋是清は世界に先駆けてケインズ政策を行った。経済学と経済史をミックスし、エンターテイメントで味付けした画期的な入門書。
目次
第1章 徳川幕府よ、永遠に!
第2章 貨幣の秘密
第3章 幕末為替レート交渉
第4章 自由放任の経済学
第5章 新しい経済理論
著者等紹介
内田勝晴[ウチダカツハル]
1945年生まれ。東京外語大スペイン科を卒業し、日本経済新聞社入社。出版局編集部次長、編集部長を経て、現在、編集委員
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