内容説明
日本人はなぜ使える英語を身につけられないのか？久しく取り沙汰されてきたこの問題を議論する際、常についてまわるのが学校英語・受験英語への非難であった。だが、そのようなステレオタイプの批判は本当に正しいのだろうか？本書では、受験予備校の実力派講師が、学校英語・受験英語に秘められた豊かな素材を糸口に、より深く英文を味読するためのコツを余すところなく伝授する。
目次
第１章 受験英語は「身代り山羊」
第２章 辞書の素晴らしさ
第３章 ウォーミング・アップ
第４章 参考書にはあまり出てこない、英文読解の要
第５章 試験問題を自分で作ってみよう
第６章 中・高校の教科書の豊かさ
著者等紹介
沢井繁男［サワイシゲオ］
１９５４年、札幌市生まれ。東京外国語大学卒業後、京都大学大学院博士課程修了。博士（学術）。文筆家。駿台予備学校講師（関西）。専攻はイタリア・ルネサンス文化論で、著書・訳書多数。並行して、在野にて多方面で活躍
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感想・レビュー
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サアベドラ
3
新書ですが中身はほとんど予備校の英文読解のテキストです。著者が現役予備校講師(兼在野のイタリア・ルネサンス研究者)なので当然といえば当然ですが。読んでるうちに予備校時代を思い出してなんとなく懐かしい気分になってしまいました。どうでもいいですが、私は塾や予備校で英語の勉強の楽しさを知った口です。学校の英語ってなんであんなにつまらなかったんだろう。2012/03/17
壱萬弐仟縁
2
具体的な英文が書いてあり、その邦訳もついているので、純粋に英文解釈をする作業に追われている人には必要な一冊。文の構造を把握するための図式も豊富で、さすが、長年、予備校講師をされてきている実績からきている。長文読解に臆しているすべての人が読んで、その恐れを払しょくしていくには適していると思う。2012/07/06
void
1
【★★★☆☆】02年の問題が載ってるけど京大むっず。センターレベルもあるけど、基本的には２次下線部以上のレベル。新書だから使いにくいけど腰据えて取り組むだけの、精読・訳作りが示されている。2014/08/03
ispanoｍａｎ
1
日本の英語教育は成果を出していないという観点でのメディアは多い。曰く、現地でのスペシャルな語学特訓コース的運営が日本には無いとか。そして、その理由の源は国内経済の内需でやってこれたからだとか。この本はそんなことは一切ふれていないが、日本の翻訳文化の力という見方で読むと評価できる。英語は時間を気にせずにじっくり学習しなおせば、案外ＨＰをはじめとした英語での情報がもっと正確に読み取れるようになれるかもしれない。流暢に会話を操ることはそれとは別だと割り切ればよい。英語教育にたずさわる先生他に一読してもらいたい。2013/03/27
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