ちくま学芸文庫<br> 太閤秀吉と秀次謀反―『大かうさまぐんき』私注

ちくま学芸文庫
太閤秀吉と秀次謀反―『大かうさまぐんき』私注

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480082992
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0195

内容説明

織田信長に仕え、『信長記』を残した太田牛一。その牛一が晩年、豊臣秀吉についても記録を残そうとした。それが『大かうさまぐんき』である。しかしこれは、秀吉の栄耀栄華の事績ではなく、甥秀次謀反の事件から説き起こされる。後継者に任じられながら、秀頼誕生ののち謀反の廉で処刑された秀次の悲劇―太閤秀吉晩年の汚点。秀次謀反の真偽のほどは?秀次のひととなりは?激動の戦国時代を辛くも生き抜いた老武者・牛一の、内面の苦悩が『大かうさまぐんき』の行間に表われていないか。室町ごころと国語史学・文章心理学からのアプローチによって、秀次の悲劇の真実に迫る。

目次

1 『大かうさまぐんき』の翻刻(本書関連部分)
2 秀次事件を読む―『大かうさまぐんき』私注
3 『大かうさまぐんき』の今後の流れ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三条院アルパカ

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信長公記などで知られる太田牛一が関白秀次の変事に関して残した史料を解説したもの。概ね一貫して太田牛一の意図・心情を理解しようとする姿勢で書かれていたように感じる。私の個人的見解でこの事件について必ずしも石田三成は処断に積極的でなかったのではないかと考えているので、福原長堯が三成の意向を受けて処断推進派に回っていたような記述に違和感を感じたものの、全体に真摯かつ丁寧な解説だった。2015/08/21

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