風土学序説―文化をふたたび自然に、自然をふたたび文化に

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  • サイズ B6判/ページ数 432,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480847096
  • NDC分類 290.1
  • Cコード C0010

出版社内容情報

地理学的手法を駆使して日本の風土・自然・空間の分析を深めてきた著者の半生にわたる研鑽の集大成。

内容説明

地理学から存在論へと架橋し、“通態的理性”の発現をめざす著者半生の集大成。

目次

序 文化をふたたび自然に、自然をふたたび文化に
第1部 “そこにある”の“そこ”(場所;世界;宇宙)
第2部 物の人間化(封土=動性;意味=おもむき;手掛かり)
第3部 他者とともに実存すること(焦点;市民体)
結論 通態的理性と近代の超克

著者等紹介

ベルク,オギュスタン[ベルク,オギュスタン][Berque,Augustin]
1942年生まれ。パリ大学地理学第三課程博士号および文学博士号(国家博士号)取得。1984‐1988年、日仏会館フランス学長。1999‐2001年、宮城大学客員教授として仙台に滞在。現在、フランス国立社会科学高等研究院教授。独自の視点で風土学の分野を切り開き、フランスにおける日本学に新風を吹きこむ

中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退。哲学者・翻訳家。インターネットで哲学サイト“ポリロゴス”を主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

singoito2

8
ボルタンスキーきっかけ。著者は10年以上、日本で教鞭を執ったフランス人。ブローデルのお弟子さんらしい。世界中を飛び回り、プラトンからハイデガー、老子や陶淵明や本居宣長などなんでもありで、その豪華絢爛ぶりだけでも十分、楽しい。近代の主客対立によって物象化した人間の在り方を、風土に形成され、風土を形成する人間の在り方を回復することで乗り越えようとするお話。哲学的な本を読み慣れていないと読みにくいかもしれないけれど、翻訳はめちゃくちゃこなれていて、読みやすいです。2023/08/26

井蛙

0
ベルクは人間存在の構造契機を生態学、技術、象徴の3つの次元に分け、それぞれに通態trajetという独自の概念を導入する。それは文化と自然の、非人間と人間の、主体と客体の、自己と他者の二元論の乗り換えを図る概念であり、まさしくポストモダン的な風-土学を提唱するものである。2017/09/19

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