内容説明
パソコンで視覚現象をとらえる!コンピュータグラフィックスは、現在さまざまな分野で利用されているが、視覚心理学実験への利用はまさに直接的な活用法であると言えるだろう。本書では、実際の実験プログラムを多数紹介しながら、心理学実験の可能性を拡大するとともに、コンピュータグラフィックスをはじめとするビデオ画像と人間の視覚との新しいインタフェースの在り方を示唆している。心理学とコンピュータを結合するユニークな書。ソフト31本掲載。
目次
第1章 心理学実験とパーソナルコンピュータ
第2章 観察実験(色彩現象;図形の知覚;2次元刺激図形が3次元的に見える錯視現象;両眼立体視とステレオグラムの作製;仮現運動現象)
第3章 学習実験(迷路実験;記銘学習;概念学習;運動学習;確率学習―戸田のゲームによる直観確率の測定)
第4章 測定実験(知覚の範囲―ひと目で何個のものが見えるか;幾何学的錯視の測定;大きさの知覚に及ぼす“構え”の効果―Usnadze効果;図形残効過程の測定;Scholzの錯視の測定―仮現運動の軌道の短縮現象;空間周波数の順応と残効)