出版社内容情報
日本の労働市場で、労働供給はどういう形で行われているか。賃金格差はなぜ形成されるか。膨大な統計データを駆使して、順位均衡の視点から実施した画期的研究。
内容説明
「理論と観測の対応」の見事な結実。主体均衡と市場均衡の概念にもとづき、膨大なミクロ・データを利用して、賃金較差と失業の発生変動の機構を解明。
目次
第1部 労働市場の理論(労働需給理論への要請とその背景;労働需給の理論)
第2部 確率的労働供給理論の展開と検証(家計の労働供給の雇用機会モデル;アレン=ボーレー型選好関数にもとづくA型家計の雇用機会モデル;雇用自営総合理論への拡張;雇用自営総合理論の新資料による検証)
第3部 労働市場における順位均衡理論の展開と検証(労働市場の理論―労働需給と賃金較差;賃金較差の理論モデル;賃金較差モデルの計測結果;労働市場の順位均衡理論の意義)