内容説明
本書は、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、インドの3つの地域の歴史的事例を出発点に前近代社会の経済理論を展開した。歴史的事例を紹介した第1部に続いて、第2部では、農業と手工業の間の社会的分業から、前近代社会を構成する領主、農民、手工業者の存在を導き、この社会における「土地に対する支配」が一定の特徴を持つ生産技術に立脚することを示した。
目次
第1部 歴史的事例(中世ヨーロッパ;農地改革以前のラテンアメリカ;分離独立以前のインド)
第2部 経済理論(研究課題と理論展開;産業構造と生産技術;生産技術と経済主体;経済主体間の関係;領主制経済の展開;領主制の存続条件;結論と今後の展望)
補論1 農業生産と工業生産
補論2 不確実性下の農工分業体制
著者等紹介
関根順一[セキネジュンイチ]
九州産業大学経済学部助教授。1963年生まれ。1986年九州大学経済学部卒業。1994年経済学博士
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