行動経済学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532350642
  • NDC分類 331
  • Cコード C3033

内容説明

「自分に都合の良い情報ばかり優先し」「損失ばかりを過大評価する」非合理的な人間行動の謎をズバリ解明する初の入門書。

目次

第1章 行動経済学とは何か?―「限界知らずの経済人間」への挑戦
第2章 人間はどこまで合理的か?―限定合理性の経済学
第3章 近道を選ぶと失敗する―信念や判断に潜む罠
第4章 プロスペクト理論―リスクが存在する下での選好理論
第5章 非合理的な投資家は市場を狂わす―行動ファイナンスの世界
第6章 人間は「超」自制的か―先送り、その場の快楽、自己制御
第7章 人間は他人の目を気にするもの―「目には目を歯には歯を」の経済学
終章 心理学的アプローチの限界と今後の展望

著者等紹介

多田洋介[タダヨウスケ]
1973年生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。同年経済企画庁(現内閣府)入庁。ハーバード大学大学院修士。東京都立大学経済学部非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nutts

5
心理学から入るか経済学から入るか。実証中心の読み物とするか理論体系の枠組みに基づき整理した教科書とするか。本書はガチガチの後者で、本テーマの読みものが多い中、学術教科書であることは貴重。行動経済学はあくまでも理論経済学で説明できないことを補完する機能を果たしながら発展していくもの、という著者の一歩引いた総括には共感でき、立ち位置のしっかりした若手理論化が引っ張って行くのであれば、学際的に切磋琢磨されきちんと成熟していくことが期待できるカテゴリになるのではないかと、ちょっと楽しみ。2011/05/08

CCC

4
心理学の経済学への応用。感覚に反しない、真っ当な見方だと思いました。ただ、従来の経済学へのカウンター的なところが強く、あまり体系化されていないジャンルなのかなとも思いました。10年前の本だから今はどうなっているかは分かりませんが……。その分可能性も感じました。将来的には考え方の基本の一つになっていてもおかしくないと思います。2013/10/29

むとうさん

4
ちょっとブームが落ち着いた感のある行動経済学の入門書。2002年のノーベル賞で一躍有名になり、この本が出たのが2003年であるから、かなり初期の入門書か。新書でも何冊か行動経済学に関する本が出ているが、この本は「教科書」チックであることが特徴。その分若干とっつきにくい面もあるかもしれない。行動経済学自体は個人の行動の捉え方を修正しているだけだが、実はそれが市場を大きく変える力となる。ホットな分野だけにもしかしたら理論が古いところも残っているかも?という懸念は若干。2011/04/16

Y.T.

2
行動経済学の概要(アノマリー・ヒューリスティクス・プロスペクト理論...)に関してはよく理解できたが、個別の研究成果の解説の部分では「?」となる部分も多かった。2018/02/18

さと

2
伝統的経済学が人間は合理的な行動を取ることを前提としていたのに対し、人間は必ずしも合理的ではないことをモデル化して説明。比較的新しい分野なのかな。考え方の背景は理解出来たが、モデル自体は消化不良。また、機会があったら読んでみよう。2013/03/31

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