内容説明
ギリシアからエリエントに文明をもたらした「使者」として、西洋古代史に名声を轟かすアレクサンドロス大王。本書は、従来の通説をしりぞけ、大王の遠征行を概説しつつも、彼が関与した事績を当時の中東情勢のなかに位置づけて考察してゆく。ヘレニズム研究の第一人者による、画期的な概説書。
目次
序章 アジアに乗り出すまでのアレクサンドロス
第1章 征服の諸段階(前三三四年~前三二三年)
第2章 征服の起源と目的
第3章 征服に対する抵抗運動
第4章 征服地の統治、防衛、開発
第5章 マケドニア人、ギリシア人、イラン人とアレクサンドロス
終章 不安定な事業継承
著者等紹介
田村孝[タムラタカシ]
1947年生。1977~1979年パリ第一大学第三課程留学。1982年早稲田大学大学院後期(博士)課程満期退学。西洋古代史専攻。千葉大学教育学部教授
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