出版社内容情報
今年3月に首相に就任した朱鎔基の経済改革は、中国を経済大国にすることができるのか? 21世紀の大国の命運を握る人物と戦略に迫る。 98年3月に就任した中国の新首相「赤い経済皇帝」は、中国をどこへ導くのか? <社会主義と市場経済><政治一元と経済多元>の激しい相克に揺れる中国は、本物の経済大国へと向かうのか。それとも社会的混乱の発生で改革は頓挫し、停滞の道を歩むのか。21世紀の中国の命運を握るのは「赤い経済皇帝=朱鎔基首相」にほかならない。朱鎔基はいかなる人物か? その経済思想と戦略とは? 国有企業・金融制度・行政機関の三大改革の前に立ちはだかる問題とは? 本書の構成は、まえがき「クリントン訪中の意味」、第一章「岐路に立つ大国」、第二章「新首相への道」、第三章「経済思想と改革戦略」、第四章「ポスト江・李・朱体制に向けて」、あとがき「朱鎔基と池田勇人の類似点」である。転機の大国のゆくえを、朱鎔基に焦点を当て、独自に入手した最新情報から読み解く。21世紀に新機軸を迎える日・米・中関係を考える上で欠かせない一冊である。
内容説明
「社会主義と市場経済」「政治一元と経済多元」の激しい相克に揺れる中国は、本物の経済大国へと向かうのか。それとも社会的混乱の発生で改革は頓挫し、停滞の道を歩むのか。二十一世紀の中国の命運を握るのは「赤い経済皇帝=朱鎔基首相」にほかならない。朱鎔基はいかなる人物か?その経済思想と戦略とは?国有企業・金融制度・行政機関の三大改革の前に立ちはだかる問題とは?転機の大国の行方を、朱鎔基に焦点を当て、独自に入手した最新情報から読み解く。
目次
第1章 岐路に立つ大国(経済改革のエース、首相に就任;「今の株相場は朱相場」 ほか)
第2章 新首相への道(〓小平以来の個性派政治家;開国皇帝朱元璋の後裔という説 ほか)
第3章 経済思想と改革戦略(アヘン取締まりの英雄、林則徐との共通点;歴史のジンクスを断ち切れるか ほか)
第4章 ポスト江・李・朱体制に向けて(朱鎔基の改革はイデオロギーとぶつかるか;地方と官僚層に改革を徹底できるか ほか)