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内容説明
エピソードをふんだんに交えた朝鮮社会史。居酒屋、旅館、道、川、橋などをめぐり、ソウル城下の風物に刻まれた人びとの哀歓を掘りおこす。また、妓生(キーセン)、巫堂(ムーダン)、白丁(ペクチョン)など伝統社会に生きた民衆の姿を鮮やかに再現し、急変する現代韓国の隠れた古層を照らしだす。好評『アリラン峠の旅人たち』の姉妹篇。
目次
1 ソウル城下繁昌記(最初の料亭・井門楼;酒幕と旅館;道のフォークロア;川と橋;ソウルの住宅;王宮をめぐる風水的信仰)
2 身分社会の万華鏡(科拳と官職をめぐる悲喜劇;人間家畜の奴婢制度;被差別民・白丁の境涯;寺と僧の栄辱;巫堂の起源と生態;夜の花―妓生と売春婦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
17
1980年刊、日本版87年。基本的に朝鮮の通史を知らないから夜話を読んでもいまいち繋がらない。当地の人なら何とか王朝の次に何とか王朝になって第何代の何とか王はこんな人で、と当たり前に知っているんだろうけど。料亭、旅館、酒場、道や橋、住宅、風水。それにしても日本と大陸には翻弄されてばっかりだなあ。全体の半ばを使って語られるように奴隷制度とか身分社会が根強く残っていた。科挙制度はあっても両班しか受けられないとか僧侶が賤民扱いだったとか意外な一面も。自分の身を自由に扱えた賤民以下の物扱いの奴婢もいたとか。2020/05/22
あらたま
0
再読。2012/09/02