平凡社新書
戦国水軍の興亡

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  • サイズ 新書判/ページ数 260p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851588
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0221

内容説明

古来、瀬戸内海は海賊衆と呼ばれる海の武士団が活躍した海であった。室町時代に入って守護大名の支配力が強まると、彼らは「警固衆」としてその軍事力の一翼を担い、戦国時代には毛利氏や織田氏、豊臣氏などの水軍に組み込まれた。独立した海賊衆から警固衆へ、そして戦国大名の水軍への変遷の軌跡、その軍事力の土台となった船や兵器、朝鮮水軍との関わりなど、海を舞台に戦い、徳川家の天下統一とともに消えていった海の武士たちの戦国史を描く。

目次

第1章 兵学者が見た海賊と水軍
第2章 西国守護大名の警固衆
第3章 警固衆の没落と戦国水軍の誕生
第4章 毛利水軍の発展と海賊衆の解体
第5章 豊臣氏の水軍編制と天下一統
第6章 戦国時代の軍船と武器
第7章 対外戦のなかの朝鮮水軍

著者等紹介

宇田川武久[ウダガワタケヒサ]
1943年東京都生まれ。国学院大学大学院博士課程修了。現在、国立歴史民俗博物館教授。中・近世水軍史、日本銃砲史専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Kiyoshi Utsugi

3
伊予国河野氏、豊後国大友氏、周防国大内氏といった西国守護大名の警固衆として組織された水軍の時代、警固衆が没落して戦国水軍が誕生していく時代(どちらかというと中国地方から九州の北部を毛利氏が支配するようになったことにより必然的に変わったようにも思います。)、毛利水軍が発達しつつも、豊臣氏による天下統一がなされ海賊衆が解体されていく時代と分けて、詳細に語られています。 また文禄・慶長の役を通して見た朝鮮水軍についても触れられています。 これを読んで、今一度能島城など村上水軍ゆかりの地を訪ねてみたくなりました。2019/08/07

おらひらお

3
2002年初版。戦国時代の海賊たちの興亡をまとめた本ですが、やや各章が断絶していて少し読みにくい印象を受けました。朝鮮出兵の箇所等にかなりページが割かれています。2012/06/27

Humbaba

1
瀬戸内海は、海賊の海であった。かれらは一時的には非常に強い力を持っていたが、やがてはその力を失っていった。2010/02/12

あんこ

0
たぎった。もっと詳しい本もよみたいなー。2010/05/29

韓信

0
大内・大友・河野・毛利氏ら西国大名の警固衆・水軍と、そこへ吸収されていく三島村上氏ら瀬戸内の海賊衆らの存在形態、そして行く着く先である豊臣水軍の構成と、その終焉ともいえる朝鮮出兵の様相等を描く戦国水軍入門書。大友氏に対抗した田原氏の海辺土豪掌握、宣教師の報告書からうかがえる、海上通航安全証を交付して瀬戸内の通航を管理する村上武吉、小西行長の麾下にいたキリシタンの黒人操砲手トマルチョニなど、興味深い話題も多数。朝鮮出兵のくだりは、もはや戦国水軍関係ないのでは、というくらい朝鮮側の内容だが、読み物として面白い2023/09/30

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