内容説明
人、モノ、カネ、情報が国境を越えていきかうグローバル化時代、食の世界も例外ではない。世界中から来た食材が食卓にならぶとともに、その安全性の危機=食品パニックも瞬時に国境を越えて広がる。狂牛病、鳥インフルエンザ、口蹄疫、ダイオキシン汚染…。いまや、食の安全は世界規模で取り組むべき課題となっているのだ。食の危機管理のために、いかなる世界システムを構築すべきか?「欧州食品安全庁」の取り組みを軸に、日本の課題もさぐる。
目次
第1章 動き出した欧州食品安全庁
第2章 BSEの爪あと―英国の状況
第3章 口蹄疫とダイオキシン鶏肉の恐怖
第4章 遺伝子組み換え食品をめぐる対立
第5章 米国では今
第6章 日本でも「食の番人」
第7章 欧州はグローバル・スタンダードに?
著者等紹介
村上直久[ムラカミナオヒサ]
1949年山口県生まれ。東京外国語大学フランス語学科卒業、東京教育大学大学院修了。時事通信社に入社、英文部、外国経済部などに勤務。89~94年ブリュッセル特派員。現在長岡技術科学大学助教授。専門は地域統合論、時事英語
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。