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知られざる素顔の中国皇帝―歴史を動かした28人の野望

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  • サイズ 新書判/ページ数 249p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584121252
  • NDC分類 288.492
  • Cコード C0230

内容説明

中国史上、皇帝の座にあった者は軽く百を超えるが、名君と言われるのは、ほんとのわずかである。…では、その条件とは?美名と悪名、栄華と滅亡、成功と失敗の分かれ道はどこにあるのだろうか?中国史上を彩る皇帝たちの施策と思索を通じ、野心と欲望の先にあるモノに迫っていく。皇帝も人の子である。人間の抱える問題は現代と大差ない。「趙匡胤が相手なら、お酒が飲めれば万事うまくいく?」「漢の武帝が上司だと最悪?」「唐の玄宗がトップなら、晩年には逃げ出すべき?」。本書では最新の研究成果に基づき、身近な視点から皇帝たちの素顔を覗いていく。気鋭の新進小説家による皇帝伝、ここに登場。

目次

第1章 創業の英雄(秦・始皇帝 〓(えい)政―ファースト・エンペラー
前漢・高祖 劉邦―偉大なる凡人 ほか)
第2章 血塗られた玉座(唐・玄宗 李隆基―失意の英雄;唐・太宗 李世民―「名君」をめざしつづけた覇者 ほか)
第3章 見果てぬ夢(新・王莽―現実の見えない改革者;武周・則天武后 武照―最初で最後の女帝 ほか)
第4章 天涯をめざして(前漢・武帝 劉徹―暴虐の征服王;元・成祖 クビライ―ユーラシアに君臨する大カアン ほか)
第5章 愛すべき皇帝たち(前秦・世祖 苻堅―性急な理想主義者;北魏・孝文帝 拓跋宏―南に憧れた皇帝 ほか)

著者等紹介

小前亮[コマエリョウ]
1976年島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。在学中より歴史コラムの発表をはじめる。田中芳樹氏の勧めで小説の執筆にとりかかり、2005年、中国歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー。個性溢れる群雄たちの興亡を描いて脚光を浴びた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

B.J.

5
●始皇帝は国の統合の核を、自分自身にもとめた。皇帝は何人もいた王とは違う、唯一無二の存在。▼それをはっきりさせるために、専用の一人称「朕」を定めたり、専用の道路を作ったりした。巨大な宮殿「阿房宮」を建てたのも皇帝の権威を示すため。 ●王朝の性格は、都の位置でわかる :長安や北京のように、国の辺境に近い場所に首都をおく王朝は、外に向って発展する可能性が高い。▼前漢・唐・清。 :国の中心に首都があると、王朝は内にちぢこまってしまう。▼洛陽・開封。・・・本文より 2020/02/18

CapH17

0
私にとってはやや専門的すぎるように感じた。世界史をしっかり学んでいないのでマイナーな皇帝は、そんなやついたんだと思った皇帝もいた。単純にいい、悪いと評価はしていないので、私には少し難しかった。2014/08/15

k_samukawa

0
中国歴史小説の新鋭による28人の皇帝伝。元々研究者であっただけに、この種の本としてはかなりしっかりしていて、つまりその分面白い。比較的近年の研究成果が生かされており、視点も多角的である。個人的には前漢の宣帝を入れて欲しかった、というくらいしか不満はなし。ベスト新書じゃなければもっと広く読まれるのになぁ。2010/07/24

Stella

0
開闢の英雄から血塗られた簒奪者、中興の祖まで、秦の統一以降の個性的な皇帝たちを紹介。2010/07/18

韓信

0
始皇帝から康熙帝まで、李自成や洪秀全のような造反組も含めて、歴代王朝の才幹ある皇帝を取り上げた歴史読み物。よくある中国皇帝列伝(この書き方も矛盾してるな)で、小説家らしくそれぞれの人間性にも注目していたり、劉裕や宋の神宗など、この手の本ではあまりお目にかからない人物にも焦点をあてているのが特徴か。数ある皇帝のなかでもクビライについては、先行研究を踏まえて国家構想などにも言及しており、著者の愛情が強い気がする。また、本書で取り上げた皇帝たちを後々小説化しているので、結果的に著者のネタ帳となっている。2020/05/10

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