出版社内容情報
従来，日本の近代は，たとえば明治維新から太平洋戦争までを対象に，同じ体制下での発展や変化といった観点から述べられてきた。本書では，変化にまず着目して日本の近代の意味を考える。明治維新の前後で何が変わり，それが我々に何をのこしたのか，主に政治に関わる側面から観察する。
１．19世紀の意味
２．近世後期の構造（一）―国際環境
３．近世後期の構造（二）―複合国家
４．近世後期の構造（三）―社会結合
５．19世紀前半の変化―国際環境と知識人
６．幕末の変革（一）―対外関係
７．幕末の変革（二）―政治体制
８．明治前期の変革（一）―武士の解体
９．明治前期の変革（二）―近隣関係の再組織
１０．明治前期の変革（三）―政治体制
１１．近代前期の構造（一）―「中央」と「地方」
１２．近代前期の構造（二）―国民形成
１３．東アジア国際秩序の変化
１４．20世紀へ（一）―「内地」と「外地」
１５．20世紀へ（二）―政党化と都市化
