内容説明
あなたの疑問は「正しい」でしょうか。本書では、人気の「双子のパラドックス」、「ローレンツ収縮」、「事象の同時性」などなど、相対論で万人が間違えるツボを懇切丁寧に解きほぐします。わからない人にも、わかったつもりの人にも、相対論のより深い理解のために、正しい間違え方とその正し方をお聞かせします。
目次
歴史編
同時の相対性編―ニュートンの時間とアインシュタインの時間
光速度不変編
速度の合成編
エーテル編
加速度運動編
ローレンツ収縮編
一般相対論編
質量増加編
幾何光学編
双子のパラドックス編
科学的方法論
著者等紹介
松田卓也［マツダタクヤ］
神戸大学理学部地球惑星科学科教授。理学博士。主な研究分野は、銀河の渦状腕や降着流の数値シミュレーション
木下篤哉［キノシタアツヤ］
気象庁観測部環境気象課。主な研究分野は、微量気体成分輸送モデル
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きむロワイヤル
2
特殊相対性理論が発表されてからかれこれ１００年以上経っているが、未だに”相対論は間違っている”というトンデモ本が横行している。あやしげな一般人が提唱するならいざ知らず、某大学の教授だったりすると洒落にならない。まずは、この本を読んで、ありがちな間違い（インチキも含む）を払拭してからトンデモ本を読みましょう。トンデモ本の作者も読まなきゃ（笑）2012/09/24
御光堂
1
相対性理論は間違っている系の本で見られる主張や、相対論を理解しているつもりで誤解されがちな事項などを取り上げ、正しい理解を丁寧に説明。ああそういうことだったのかと蒙を啓かれること多数、また相対論効果による色々な不思議な現象（特に見え方）が非常に興味深かった。2017/12/03
T2T3
1
特殊相対性理論関係のトンデモ本への対策本。数式使ってしっかり書いてあるので、単なる読み物だと思って読み始めると玉砕するので注意。本当に詳しく書かれているので、一度特殊相対性理論を学んだ人が読んでも得るものがある。私は色々と勘違いしていることに気づかされました。2017/07/01
よく読む
1
15:13 自宅にて。口説い説明が助かる。初学者向けに読んだものが間違っていたりして、理解が深まった。しかし、やはり難しい。2013/06/02
joyfuton
1
相対論の文系向け発表のために使用。よく見るパラドクスを時空図を用いてしっかり説明していた。筆者はよっぽど偽相対論で苦労されたのだろう。正しい科学とはどう有るべきかについてもページの多くが割かれていた。2013/04/28
