Minerva21世紀ライブラリー<br> 脱オリエンタリズムとしての社会知―社会科学の非西欧的パラダイムの可能性

Minerva21世紀ライブラリー
脱オリエンタリズムとしての社会知―社会科学の非西欧的パラダイムの可能性

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  • サイズ B6判/ページ数 339,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623029495
  • NDC分類 301
  • Cコード C3310

出版社内容情報

【内容】
西洋的社会科学の限界が広く意識されるようになって久しい。それは、経済学の理論的低迷に象徴されているが、社会学や政治学など他の社会科学についても事態は同様である。本書は、サイードが定式化した「オリエンタリズム論」を再検討しつつ、脱オリエンタリズムの立場にたつ非西洋的社会科学の可能性を多角的に探った共同研究の成果である。


【目次】
はじめに
 ・ 脱オリエンタリズムの陥穽〔概観〕
第1章 脱オリエンタリズムの誘惑と罠    若林幹夫
第2章 東アジア中華思想共有圏の形成    古田博司
第3章 世界の「画一化」と「多様性」    田中洋子
 ・ 歴史の脱オリエンタリズム〔概観〕
第4章 「近代」の脱オリエンタリズム的再定義 平山朝治
第5章 現代日本の経済過程と歴史認識    平沢照雄
 ・ 非西欧的パラダイムの可能性〔概観〕
第6章 自由の憂鬱             土井隆義
第7章 仏教的「母性原理」の復権      三石善吉
第8章 仏教にもとづく社会科学の可能性   駒井 洋
■注/ブック・ガイド(各章末)
■人名索引(巻末)

内容説明

サイードの「オリエンタリズム論」を超えて。西欧的社会科学の限界が広く意識されるようになって久しい。本書は、サイードが定式化した「オリエンタリズム論」を再検討しつつ、脱オリエンタリズムの立場にたつ非西欧的社会科学の可能性を多角的に探る。

目次

1 脱オリエンタリズムの陥穽(脱オリエンタリズムの誘惑と罠―脱オリエンタリズムのオクシデンタリズム化を超えて;東アジア中華思想共有圏の形成―「儒教文化圏」論の解体と超克;世界の「画一化」と「多様性」―20世紀末における「西側」的経済発展と非「西側」的対応の連関)
2 歴史の脱オリエンタリズム化(「近代」の脱オリエンタリズム的再定義―産業革命はなかった;現代日本の経済過程と歴史認識―「単線的経済史観」の批判的検討)
3 非西欧的パラダイムの可能性(近代的自我の陥穽と仏教的宿命論の地平―飽和社会における「自由の憂鬱」から解放されるために;仏教的母性原理の復権―アジャセ・コンプレックス;仏教にもとづく社会科学の可能性―物欲と権力欲からの脱却を求めて)

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