出版社内容情報
【内容】
トマス・ジェファソンの生涯を見直す
合衆国第３代大統領の知られざる内面生活に焦点をあてる。
アメリカ合衆国建国の父祖の一人、トマス・ジェファソンの公的生涯については多くが知られているが、その私的生涯については間接的にしか触れられてこなかった。
しかし、ジェファソンの生涯のこの部分はかれの全人間像を捉えるには欠かせない。特に、ジェファソンの奔放な側面と強い自己規制は私的生涯において顕著に示された。また、アメリカ合衆国の現状の理解および将来への展望は、彼の公的活動においてのみならず、私的領域にも反映された。本書はジェファソンの私的生涯を明らかにすることにより、その公的生涯を補完する。
【目次】
まえがき／凡 例
序 私邸建築に寄せる夢
Ｉ 近しい人々の環
１ 近しい人たち
２ 二人の娘
３ ジェファソンとマリア・コズウェイ
II モンティチェロにおけるアフリカ系アメリカ人の世界
４ 奴隷制についての終末的ヴィジョン
５ ジェファソンとサリー・ヘミングス
６ 虚構の中に生きて
III モンティチェロの賢者
７ 「古代の家父長のように」
８ ケンタッキーの悲劇
９ ジェファソンとアダムズの「対話」
10 「幸福追求」へのアンチテーゼ
11 モンティチェロの黄昏
終 続くジェファソン像の追究
補 レヴィ家とモンティチェロ
初出一覧／主要参考資料／注
事項索引／人名索引
内容説明
アメリカ合衆国建国の父祖の一人、トマス・ジェファソンの公的生涯については多くが知られているが、その私的生涯については間接的にしか触れられてこなかった。しかし、ジェファソンの生涯のこの部分は彼の全人間像を捉えるには欠かせない。特に、ジェファソンの奔放な側面と強い自己規制は私的生涯において顕著に示された。またアメリカ合衆国の現状の理解および将来への展望は、彼の公的活動においてのみならず、私的領域にも反映された。本書はジェファソンの私的生涯を明らかにすることにより、その公的生涯を補完する。
目次
私邸建築に寄せる夢―ジェファソンの私的生活の場
第１部 近しい人々の環（近しい人たち―両親、姉妹・弟、妻マーサ；二人の娘―マーサとマリア ほか）
第２部 モンティチェロにおけるアフリカ系アメリカ人の世界（奴隷制についての終末的ヴィジョン；ジェファソンとサリー・ヘミングス―事実の探究 ほか）
第３部 モンティチェロの賢者（「古代の家父長のように」；ケンタッキーの悲劇―ジェファソンのアメリカン・ヴィジョンにおける死と再生 ほか）
著者等紹介
明石紀雄［アカシノリオ］
１９４０年東京都生まれ。１９６２年ハヴァフォード・カレッジ卒業。１９６４年ウィスコンシン大学大学院修士課程（史学専攻）修了。現在、筑波大学歴史・人類学系教授、博士（文学）
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