出版社内容情報
ドイツ近現代史入門の決定版。
内容説明
西欧諸国に遅れて国家統一や工業化を開始し、またたく間に大国の仲間入りをしたドイツ。ワイマル憲法という世界一民主的な憲法を持ちながら、非人道的なナチ体制を生み出したドイツ。冷戦の最前線で分断国家の悲哀を味わい、ベルリンの壁の崩壊後は驚異的スピードで再統一をしたドイツ。ヨーロッパ連合の中心的な国として、アメリカとは異なる政治を目指すドイツ。本書は、このような屈折に満ちた近代ドイツの歴史を、18世紀から21世紀初頭までたどり、政治・経済史ばかりでなく社会・文化史にまで目を向けて、「ドイツ語圏・中欧・ヨーロッパ・世界のなかにあるドイツ」を描いた概説書である。
目次
第1部 ヨーロッパ旧体制下の農村と都市―一八世紀のドイツ(領邦国家体制;啓蒙の世紀)
第2部 国民化と工業化の時代―一九世紀のドイツ(国民国家の黎明;ドイツ統一への道;工業化の進行と社会主義;「世界強国」への道)
第3部 総力戦の硝煙の中で―二〇世紀前半のドイツ(第一次世界大戦とドイツ社会;新生ワイマル共和国の実験と苦悩;ナチズム体制)
第4部 成長の限界と生活の質を求めて―二〇世紀後半のドイツ(冷戦のなかの戦後復興;冷戦の変容と東西ドイツ市民;統一後のドイツ)
著者等紹介
若尾祐司[ワカオユウジ]
1945年岐阜県に生まれる。1972年名古屋大学大学院法学研究科博士課程退学。名古屋大学理事・大学院文学研究科教授。法学博士
井上茂子[イノウエシゲコ]
1954年山口県に生まれる。1986年東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。上智大学文学部教授
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感想・レビュー
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