出版社内容情報
重商主義、重農主義、古典学派の成立を経てマルクス経済学の完成にいたるまでの経済学史を、平易な講義口調で体系的に構築し、経済学を専門家の手から万人にもたらした名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
内田先生の経済学説史の本で教科書的な位置づけの本です。私は結構岩波新書で先生の本は読んでいるのですが、本格的なものはあまり読んでいませんでした。これは重商主義の時代から、アダムスミスや国富論、さらにはリカードの時代を俯瞰して最後はお得意の資本論の世界をかなりきめ細かく分析されています。読み甲斐がありました。2016/10/05
まさにい
6
憲法人権の経済的自由について考えてみたかったので、アダムスミスの国富論をまず読もうと思ったのだが、その前提として経済学史を知っておくのもいいだろうと思いこの本を手に取る。仕事の合間に読んでいたので、9月から4か月ほどかかった。専門分野外なので、手こずった。しかし、思わぬ副産物も手に入れた。恥ずかしながら、自然権思想がこれを読んで腑に落ちた。相変わらず本業の方が忙しいので、国富論はまだ、手を付けられないが、内田先生の経済学の誕生を次に読んでみたいと思っている。2020/12/27
c3po2006
1
★★★2016/11/03