出版社内容情報
日本法社会学会の学会誌。現在、大きな課題となっている司法改革に法社会学者として、どのような議論ができるか、また法社会学の持つ学際的な資源からいかに斬新な切り口を提供できるか、という視点からまとめられた論文集。各分野から9本の論文が収録されている。2000年初版。
内容説明
「司法改革の視点」という、現在大きな政策課題となっている司法改革に法社会学者としてどのような議論ができるか、また法社会学会の持つ学際的な資源からどのように斬新な切り口を提供できるか、日頃の成果を提示して批判を仰ぎたいというのが趣旨である。
目次
特集 司法改革の視点 (企画趣旨;司法改革の視点―モダン・ポストモダン;法曹一元論の原点―司法改革の法戦略論 ほか)
論説(権利行使条件の成熟度と消滅時効・除斥期間制度の紛争解決阻害性―じん肺訴訟・戦後補償訴訟を中心に;少額訴訟の審理における対話の活性化―ある解雇予告手当紛争を素材として;法的責任判断に与える謝罪の影響―認知者の立場の相違に着目したシナリオ実験を通して)
世界の学界動向(「法と社会」学会2000年年次大会に出席して;日常生活と法の相互構築―エンゲル教授の解釈主義法社会学)
書評(棚瀬孝雄編『たばこ訴訟の法社会学』;Bernd Hansj¨urgens/Gertrude L¨ubbe‐Wolff,Symbolische Umweltpolitik)