内容説明
経済思想史研究の新たな可能性を探る。歴史縦断的な理論史・思想史ではなく、理論・思想を制度・政策とのかかわりや歴史的文脈でとらえ、経済思想の歩みを各国の政策形成との関連で明らかにする。
目次
第1部 古典派経済学者と経済政策(アダム・スミスの経済政策思想―自然的自由の市場秩序;穀物自由貿易の経済思想;古典派経済学と貧困問題 ほか)
第2部 成長と厚生―レッセ・フェールの変容(開発と公正―フランスのエンジニア・エコノミスト;ジェヴォンズと改革の時代;マーシャルとピグー―経済学の危機と経済の危機 ほか)
第3部 ケインズ主義の高揚と後退(政策におけるケインズ革命―失業対策から管理経済へ;現代フランスにおけるディリジスムの展開;戦後西ドイツにおける新自由主義経済政策思想の源流―1930年代の革新 ほか)