内容説明
現代経済学のひとつの大きな潮流として定着してきた進化論的経済学(エヴォルーショナリー・エコノミクス)の本質を、幅広い理論的背景から追究し、可能性とともに思想的課題をも考察する、待望の力作。
目次
第1章 エヴォルーショナリー・エコノミクスとは何か
第2章 「均衡」から「過程」へ―ネオ・オーストリアン(1)
第3章 市場過程論の思考様式―ネオ・オーストリアン(2)
第4章 レプリケータ・ダイナミクス―ネオ・シュンペータリアン(1)
第5章 市場過程と技術革新―ネオ・シュンペータリアン(2)
第6章 累積的因果系列論と経済政策―カルドアとEC加盟問題
第7章 構造動学の可能性―生産性の脅威
第8章 思想としてのエヴォルーショナリー・エコノミクス