内容説明
近世への扉を開いた信長と秀吉の時代。これまでの信長像を見直し、秀吉の朝鮮侵略の真実に迫る。「天下」とは何か。「唐入り」はなぜ行われたのか。天下統一と朝鮮侵略の不可分な関係を明らかにし、天下人の足跡を辿る。
目次
天下統一と朝鮮侵略
1 信長・秀吉の国家構想と天皇
2 後期倭寇から朝鮮侵略へ
3 兵農分離と侵略動員
4 「唐入り」と兵站補給体制
5 織豊期の生活文化
6 服属儀礼と城郭の障壁画
著者等紹介
池享[イケススム]
1950年生まれ。1980年一橋大学大学院博士課程修了。現在、一橋大学大学院経済研究科教授
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感想・レビュー
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akuragitatata
1
全編面白かったが、最後の天下統一と朝鮮征伐を一体化して捉えるは言いすぎかなと思った。一方で朝鮮征伐は当時の複雑なアジアの状況を反映していて、さらに偽書や偽使が日明双方の上と無関係にどんどん派遣されるの最高に中世って感じだった。当時の人たちからしたらたまったもんじゃなかっただろうな。2021/09/14
吃逆堂
1
単独執筆の通史ものより各分野に特化しており、専門書より大局がつかみやすいこのシリーズ。生活文化史とか襖絵とか馴染みのない分野のものも、結構楽しんで読めた。2010/05/12
MUNEKAZ
0
複数著者による執筆からなる一冊。朝鮮出兵についての各論もなかなか面白かったけれど、この時期の庶民の生活文化や装飾儀礼についても知れたのがよかった。華やかな「天下人」の戦争が注目される時代だけに、こういった部分はなかなか類書が無いので興味深い。2015/12/28
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