出版社内容情報
聖徳太子非実在説を説いた話題の書!
マスコミ・学界で大反響!!
最近紹介いただいた本
公務員試験受験ジャーナル12月号 懐中書庫
「政治人」藤原不比等 評者:長尾龍一氏(日本大学法学部教授)
内容説明
日本史上の偉人=聖徳太子。しかし、残された史料に厩戸王は実在するが、聖人としての太子は謎のベールに包まれている。太子のイメージはどのように成立したのか、奈良朝の政治地図の中に位置づけた革命的聖徳太子論。
目次
問題提起
聖徳太子関係史料の検討
「聖徳太子」への道のり
聖徳太子信仰の成立
聖徳太子信仰の変容
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
「不比等が、法と制度を重視し、ついに『大宝令』によって律令国家を完成させた功績は計り知れないものがある。…これに対して、生まれながらの高貴な血筋の…長屋王には、法や制度よりも、佐保の別邸に多くの人士を集め…道教を論じているのが似合っている。おそらく、この二人の意向を受けて聖徳太子の人物像の作成が行われた…しかし…この二人だけでは仏教が欠けている。…そういう時、適任とも言える人物が現れた。…釈門の秀と称された道慈が、養老二年に帰国したのである…不比等、長屋王とともに、この道慈が聖徳太子の人物像作成にあたる」2024/03/14
源義
1
蘇我氏が気になり、蘇我氏の本を読む前に読んでおかなければいけないかなと思い購入。 聖徳太子虚構説。内容は薄々知っていたし、用明天皇の存在すら眉唾だと思っていたので、個人的には大いに納得。 ただ、誰が何の為にという部分は奈良時代の解釈が通り一遍の政治史に依拠し、道慈、行信といったごく一部の人間の所業に帰結するのはかなり無理があるような気がする。長屋王研究から入っているはずなのに長屋王の解釈雑だなとも。結局は不比等の謎。荒木敏夫『藤原不比等』(ミネルヴァ)を心待ちにしているのだが、刊行されるのかな?2024/05/25
takao
1
聖徳太子虚構説。藤原不比等が日本書紀において創作。首皇子を皇位につけるために、皇太子の地位を認知させようとした。2021/08/13
メーテル/草津仁秋斗
0
聖徳太子伝説がいついかに捏造されたかを記した斬新な本。2016/07/07
みゆう
0
聖徳太子が憲法17条を作成したとされたのは不比等が支持する皇太子が即位できるように格式があるように聖徳太子が定めたと日本書紀に書かれた。 最初は自分は聖徳太子推しなので頭が拒否状態で読むのに苦労したが多説あるのを受け入れてから飛鳥時代の別の通説としてどんなこと書いてあるのかワクワクしながらページを捲れるようになる。2022/09/30