歴史科学叢書
中世庶民信仰経済の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 406p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784751735107
  • NDC分類 387
  • Cコード C3021

内容説明

本書は、(1)京都東寺や奈良興福寺をはじめとする中世寺院・権門寺院の寺内・門前で、庶民の信仰・参詣によって生じたさい銭・勧進銭・寄進された土地や銭などの信仰財の存在を明示し、(2)それを資本とした経済活動を「信仰経済」と名づけて、その構造と活動主体について考察している。

目次

第1部 庶民信仰のあらわれ(寺院社会とさい銭;東寺の宮仕と庶民信仰;中世後期の信仰経済―さい銭箱からみる中世寺社)
第2部 寺院の蔵とその活動(中世後期の東寺にみる寺家経済の構造―惣蔵と私蔵の活動をめぐって;東寺十分一方算用状の分析;東寺の借用状 ほか)
第3部 庶民信仰の様相(奈良福智院地蔵堂の再興と「勧進憑支」;寄進契約からみる中世寺院―「一期後寄進」・「貸寄進」の解明を通して;柄杓と勧進 ほか)

著者等紹介

阿諏訪青美[アスワハルミ]
1972年、神奈川県に生まれる。1995年、立教大学文学部を卒業。1997年、同大学博士課程前期課程を修了。同大学博士課程後期課程在籍中、日本学術振興会特別研究員DCとなる。2001年3月文学博士学位取得。日本学術振興会特別研究員PD(東京大学史料編纂所)を経て、2003年6月より、横浜市歴史博物館学芸課に勤務
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