内容説明
絵本や童話の世界は、甘く、綺麗なだけではない。豊かな、生きたイメージの宝庫である。物質的には恵まれながら、一方ではこころを病む現代人の、なつかしい「こころの故郷」をそぞろ歩き、楽しみながら、その深層心理を探る。
目次
第1章 こころの変容
第2章 太母と不安
第3章 なまけと創造
第4章 影
第5章 『アモールとプシケー』1
第6章 『アモールとプシケー』2
第7章 死と再生
第8章 アニマとアニムス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわかみ
2
大阪書籍版を図書館から借りて読んだ。朝日カルチャーセンターでのレクチャーがもとになっているそうだ。それだけに語り口は易しいのだが、その分、靴の上から足を掻くような感じがすることも否めない。それでも、ユング心理学が提示した主要な概念についてひと通り説明している。個人的には、河合隼雄さんや秋山さと子さんの本のほうが無意識の深淵にある危険だが強い力に触れているので好みである。2022/06/27
噂野 アンドゥー
0
子どもの頃に読んだ名作絵本をユング心理学の視点で振り返る2020/06/18