出版社内容情報
市場原理主義に立つIMFや世銀にアジアをかく乱されてはならない。脱ドル、脱アメリカなしにアジアの再生はない。火を吐くようなアジア経済、日本経済への提言。
内容説明
ウォール・ストリートに主導され、世界を席捲するかにみえたグローバル資本主義が危機に瀕している。東アジア諸国は、不安定なドルのみを基軸通貨とする体制では、経済安定化と成長の回復は困難である。東アジアは、脱ドルという意味での脱アメリカを必要としている。
目次
起の章 グローバリズムの終焉(20世紀末の東アジア;東アジア・ダイナミズムを読み解く三つの時間軸)
1章 通貨・金融・経済危機―出来事の時間軸(高度成長から通貨・金融危機へ;アセアン諸国の経済危機)
2章 世界経済の長期波動―循環の時間軸(東アジア・ダイナミズムと世界経済の長期波動;モノづくりと金融)
3章 同族ネットワーク型市場経済―長期持続の時間軸(歴史のなかで現在を見る;華人経済ネットワーク)
結の章 次世紀にむけての準備(IMF型グローバリズムからの訣別;グローバリゼーションのなかでアイデンティティを)