エイズ―ウイルスの起源と進化

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 454p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784762229633
  • NDC分類 493.11
  • Cコード C3047

内容説明

エイズの起源については現在でも大きな謎とされている。はなはだしくは、生物兵器開発によって引き起こされた疾病であるという噂が信憑性をもって語られたこともあった。本書はそうしたエイズの起源を生態系の変化のなかに探ろうとした書である。古代エジプトのミイラにエイズウイルスの痕跡を探り、アフリカの熱帯雨林のなかにエイズ・コネクションの存在を求めている。また、第二次世界大戦を挟んでヨーロッパで流行した乳幼児肺炎にエイズウイルスの原型を求めたりしている。古代から現代、旧世界から新世界、類人猿から人類と、時代や地域、種を越えてエイズの起源を明らかにしようとした書である。

目次

1 正体を現わしたウイルス
2 HIV発見をめぐる物語と一九八〇年以前のエイズ流行の様相
3 ベビーブーム―ウイルスサブタイプの栄枯盛衰
4 アフリカ大陸―HIV‐1の起源を訪ねて
5 HIV‐0とHIV‐1―チンパンジー・コネクション
6 HIV‐2―スーティーマンガベイ・コネクション
7 ミイラの中にSIVの起源を探る
8 SIVやHIV以前に存在したウイルスたち―ネコ・コネクション
9 ミステリーの探検者―HIVの未来
10 ウイルスのセックスとエイズ―不安定性に対する対応
11 レトロウイルスの生き残り戦略―人類に対する脅威
12 人類生き残りのための戦略―HIVワクチン

著者等紹介

ゴズミット,ヤープ[Goudsmit,Jaap]
オランダ・アムステルダム大学・ヒト・レトロウイルス学講座の主任教授であり、また、HIV、エイズの世界的な研究者として知られている。1993年の「サイエンス」誌に掲載された記事によれば、ゴズミット博士がエイズ関連分野において発表した論文数はロバート・ギャロ博士に次いで世界第2位にランクされていたということである。そうした実績を受けて近年、彼は国際エイズワクチン開発に関する科学委員会議長に就任した

山本太郎[ヤマモトタロウ]
京都大学大学院医学系研究科社会健康医学系専攻国際保健学講座助教授。1964年生まれ。長崎大学医学系研究科細菌学専攻修了。医学博士。東京大学医学系研究科国際保健学専攻修了。博士(保健学)。長崎大学熱帯医学研究所助手。ジンバブエ共和国感染症プロジェクト・チーフアドバイザーを経て、2000年より現職。著書に「国際保健学講義」(’99年)、共訳に「医学的研究のデザイン」(’97年)、「エイズ・パンデミック」(’98年)がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yukihiro Kaneko

0
図書館で借りて、速読 ウイルス学と人類の起源も 壮大な内容2017/06/23

空崎紅茶美術館

0
レポート資料2012/01/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1745533
  • ご注意事項