内容説明
宗教改革者の神秘思想。若きマルティン・ルターの精神に決定的影響をあたえた師ヨハンネス・フォン・シュタウピッツの代表的著作や、『第2回詩編講義』をはじめルターの神秘思想をしめす諸著作の抜粋を収録。宗教改革者の内側にもまた滔々と流れ、その後のヨーロッパ的霊性の源泉となった神秘主義思想の水脈に触れる。
目次
ヨハネス・フォン・シュタウピッツ(永遠の予定の実現についての小冊子;キリストが喜んで迎えた死のまねびについての小冊子;神の愛についての小著)
マルティン・ルター(ルターの神秘思想を表わすテキスト(『第一回詩編講義』;『ローマ書講義』 ほか)
第二回詩編講義(抜粋))
著者等紹介
金子晴勇[カネコハルオ]
1932年静岡県に生まれる。1962年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在聖学院大学教授。文学博士(京都大学)。主要著書に『ルターの人間学』『アウグスティヌスの人間学』『恥と良心』『ヨーロッパの思想文化』『近代自由思想の源流』『マックス・シェーラーの人間学』『ルターとドイツ神秘主義』ほか。訳書にルター『生と死について―詩篇90篇講解』、アウグスティヌス『ペラギウス派駁論集(1)、(2)、(3)』、『ドナティスト駁論集』、『ヨハネによる福音書講解説教(2)』ほか
竹原創一[タケハラソウイチ]
1948年、福井県に生まれる。1977年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、立教大学文学部教授、文学博士(京都大学)
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