内容説明
本書では、モチベーションの観点から、日本の賃金管理の歴史的変遷が整理されている。我々が日常体験しているように、「給料袋」の中身には，なんらかの「差」がみられる。賃金格差はいかなる根拠のもとで生じているのであろうか。「公正な」格差なるものは存在するのであろうか。このことを欧米と日本の賃金制度の比較検討を通してあきらかにする。
目次
賃金格差とモチベーション（モチベーション手段としての賃金；賃金格差の経済理論）
賃金格差の実践的解釈（アメリカ企業の実験；年功賃金の成立；日本型職務給の成立―年功賃金の修正（１）
職能給の普及―年功賃金の修正（２）
年功賃金と終身雇用）
賃金格差と日本的モチベーション・メカニズム（公正な賃金格差の意味；モチベーション・メカニズムの日本的特徴）
