内容説明
本書では歴史を振り返った上で、現代のさまざまな問題を検討する。第一章では、異なった原理に基づく複数の国際体系が存在した時代を、第二章では、西ヨーロッパ国際体系がなぜ現代の国際体系の起源になったのか、第三章では、二つの世界大戦がもつ意味を考え、第四章では、第二次大戦後の国際秩序を決定づけた「冷戦」について扱う。そして第五章で、冷戦後の国際政治の諸問題について、第六章で、日本の外交について検討する。
目次
第1章 併存した複数の国際体系
第2章 ヨーロッパ国際体系の世界的拡大―ナショナリズムと産業化の時代
第3章 第一次大戦と第二次大戦の衝撃
第4章 冷戦の時代
第5章 変革期としての現代
第6章 日本と世界
著者等紹介
佐古丞[サコススム]
1952年、神戸生まれ。京都大学法学部卒業。住友銀行を経て、1985年、京都大学大学院法学研究科単位取得満期退学後、文部省入省。1988年、大阪学院大学へ。1996~97年、ペンシルヴァニア大学歴史学部客員研究員。現在、大阪学院大学国際学部助教授
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