視覚言語の世界 (改訂増補)

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  • サイズ A5判/ページ数 186p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779111273
  • NDC分類 378.28
  • Cコード C1080

出版社内容情報

「手話とは何か」から始め、代替手話の実際を検証し、身振りと人間関係など視覚言語の本質と可能性を探る本格的視覚言語学の労作。第3章第3節を追加した改訂増補版。

 はじめに 第1章 手話の特徴──聾者の手話/音声言語と手話の関わり/聾者の手話と代替手話 第2章 代替手話──修道院の手話/カナダ製材所の手話/オーストラリアのアボリジニの手話/アメリカインディアンの手話/代替手話の言語としての特徴 ①代替手話の記号としての特徴 ②代替手話と音声言語の関係 ③音声言語と代替手話のチャンネル 第3章 身振りと視覚言語──身振りとコミュニケーション ①身振りとは ②身振りと脳 ③表情と脳 ④聾者の手話と脳/身振りの手話化 ①ジェスチャー・表情の言語化 ②代替手話の発生・発達と生成・理解/視覚言語研究からコミュニケーションの解明へ①コミュニケーションとモード ②言語習得と二つのモード ③指差し ④視線 ⑤視覚言語研究と普遍文法の探求 おわりに 参考文献

内容説明

「手話とは何か」から始め、代替手話の実際を検証、身振りとコミュニケーションの関係を通して視覚言語の本質と可能性を探る、本格的視覚言語学の労作。

目次

第1章 手話の特徴(聾者の手話;音声言語と手話の関わり;聾者の手話と代替手話)
第2章 代替手話(修道院の手話;製材所の手話;オーストラリアのアボリジニの手話 ほか)
第3章 身振りと視覚言語(身振りとコミュニケーション;身振りの手話化;視覚言語研究からコミュニケーションの解明へ)

著者等紹介

斉藤くるみ[サイトウクルミ]
1982年国際基督教大学教養学部語学科卒業。1984年同大学大学院教育学研究科修士課程修了。1988~1989年英国ケンブリッジ大学アングロサクソン・ノース&ケルティック学部に留学。1990年博士号取得(国際基督教大学大学院)。1993~1994年英国ケンブリッジ大学に再度留学。日本社会事業大学社会福祉学部教授、早稲田大学文学部および東京女子大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポレ

6
ニカラグア手話への興味から本書を手に取った。手話の解説本とは一線を画した圧巻の内容だった。ニカラグア手話についてはサラッと触れられている程度だが、興味深い話題もチラホラあった。ホームサインやジェスチャーを、言語的に発達させることができたのは7歳以下の子供に限られ、この年令は言語習得の臨界期と考えられる。1988年以降に大西洋岸でも聴覚障害児を集められるようになったが、授業は2時間だけで、生徒同士の接触の時間は短かった。そこでは年齢を問わずホームサインの言語的発達は見られなかった。2017/11/27

aof

2
面白かった〜。言語学から手話を研究するのって当たり前だけど(言語なんだし)、でも今まで福祉の文脈でしか読んだことなかったな、新鮮。 人はコミュニケーションを取らずにはおれない生き物なんだということがわかって、なんか嬉しかった。音声だろうが、身体だろうが、禁忌とされていようが、目の前にいる誰かとなにかを伝え合いたいのだなと思った。2022/07/04

まーれ

2
一定時間で伝えられる内容が音声言語と手話言語でほぼ同じ、というのは「なるほど!」と思いました。手話言語についてますます勉強したくなる一冊でした。2014/03/12

samandabadra

1
手話だけでなく、手を使ってメッセージを伝える以外に方法がなかった状況において、どのように人間がお互い意思を伝え合ったか、それは手話と比べるとどのような特徴がある科などを研究した本。2010/10/11

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