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出版社内容情報
表現の自由とプライバシー権のせめぎあいの歴史を再検討していくと何が見えてくるのか。「犯罪報道とプライバシーの保護」「小説とプライバシーと表現の自由」「芸能人とプライバシー」の3つの視点をとおして、出版・報道の本質的な問題に再考を促す。
序章 プライバシー権の起源と日本の法体系における位置づけ 村上孝止
第1部 犯罪報道とプライバシーの保護
第1章 少年法の精神と匿名報道主義理論 浅野健一
第2章 報道の自由と名誉・プライバシーとの調整 飯室勝彦
第3章 出版・表現の自由とプライバシー 棟居快行
第4章 出版による被害に対する救済 喜田村洋一
第2部 小説とプライバシーと表現の自由
第5章 柳美里プライバシー裁判の真実 梓澤和幸/木村晋介
第6章 『石に泳ぐ魚』東京地裁判決を考える――プライバシー・名誉・差し止め判断をめぐって 田島泰彦
第7章 柳美里氏の小説、出版差し止め判決をめぐって 竹田青嗣
第3部 芸能人とプライバシー
第8章 プライバシー報道――自由なアメリカ、禁止のフランス 倉田保雄
第9章 芸能人にプライバシーはない!! 松岡利康
第10章 芸能マスコミと出版・販売の自由 湯浅俊彦
第11章 ワイドショーと〈芸能人〉情報の商品化 石田佐恵子
内容説明
表現の自由とプライバシーの問題では、報道する側=加害者、報道される側=被害者という一面的図式の思考は不毛であり、個々の場合に応じた慎重な思考が必要である。本書では、表現の自由とプライバシー権のせめぎあいの歴史的な経緯を再確認したうえで、「犯罪報道とプライバシーの保護」「小説とプライバシーと表現の自由」「芸能人とプライバシー」の3つの視点から論考を提起、出版・報道の本質にかかわる問題として、表現の自由とプライバシー保護はいかにあるべきか、再考を促す。
目次
プライバシー権の起源と日本の法体系における位置づけ
第1部 犯罪報道とプライバシーの保護(少年法の精神と匿名報道主義理論;報道の自由と名誉・プライバシーとの調整;出版・表現の自由とプライバシー;出版による被害に対する救済)
第2部 小説とプライバシーと表現の自由(柳美里プライバシー裁判の真実;『石に泳ぐ魚』東京地裁判決を考える―プライバシー・名誉・差し止め判断をめぐって;柳美里氏の小説、出版差し止め判決をめぐって)
第3部 芸能人とプライバシー(プライバシー報道―自由なアメリカ、禁止のフランス;芸能人にプライバシーはない!!;芸能マスコミと出版・販売の自由;ワイドショーと“芸能人”情報の商品化)