ワードマップ<br> 文学理論のプラクティス―物語・アイデンティティ・越境

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文学理論のプラクティス―物語・アイデンティティ・越境

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788507616
  • NDC分類 901
  • Cコード C1090

出版社内容情報

脱構築、ポストコロニアル、物語論、メタフィクションなど文学批評がよって立つ理論の切れ味を、プルースト、カフカ、クンデラや村上春樹、水村美苗、川上弘美ら現代作家の作品を題材に実演してみせる好評『ワードマップ現代文学理論』の実践編。

内容説明

エーコ、クンデラ、プルースト、カフカから、村上春樹、金井美恵子、川上弘美、リービ英雄、水村美苗などの現代日本の作家、そしてクレオール文学まで、「いまここ」を生きる文学の魅力を「理論的感性」を駆使して描き出す。

目次

影響関係を脱構築する―間テクスト的な読みに向かって
カオスの遇し方―イデオロギー装置としての「物語」
小説的思考における他者との融合―トランス・パーソナリゼイション
日常言語の復権―“詩的言語”主義からの脱却
夢想する散歩者は孤独なのか―一人であることの不可能性
ミステロイドの詩学―メタフィクションとしてのミステリー
反=記憶装置としての小説―弛緩する散文的宇宙
荒れ果てた庭への愛―オイディプス的な欲望
「鳥」と「色彩」のテーマティスム―テクストの内的な力学
あるようなないような―気配と触覚のパラロジカル・ワールド
境界地帯の子どもたち―現代的越境者にみる文学の渇望

著者等紹介

土田知則[ツチダトモノリ]
1956年長野県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、千葉大学文学部助教授。専攻、フランス文学・文学理論

青柳悦子[アオヤギエツコ]
1958年東京都に生まれる。筑波大学文芸・言語研究科博士課程修了。’91~93年フランス社会科学高等研究院に留学。現在、筑波大学現代語・現代文化学系助教授。専攻、フランス系文学理論’97年「言葉の国のアリス―あなたにもわかる言語学」で渋沢・クローデル賞特別賞受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パンナコッタ

7
実際のテキストに文学理論というフレームワークを駆使して読み込んでいく実践編。ラインナップも村上春樹、多和田葉子、金井美恵子、ミランクンデラ、と健在の作家ばかりで取っつきやすい印象。見所はやはりクンデラでしょう。「存在の耐えられない軽さ」を取り上げ、一筋縄でいかない、話法、人称、登場人物の混合に重ね合わせられるような主題の遍在と、その厚みを再現しながら読んでいると面白さ半分やっぱりしんどくなるのは変わらない。2017/06/10

nranjen

6
収穫の多い本。そもそも文学理論が破綻を迎えているのを見て見ぬ振りをしている現状に気づきながらやめられない自分の現実を認識すべきなのかも…。それプラス時と共に人が変わり、大手をふるっていた潮流が崩され移り変わるというより見事にころっと変わっていたりするのだ。ぶつぶつ。リシャールに対するデリダの批判とか新情報。何よりジュネットがコレージュドフランスを目の前に答えられなかった事件は衝撃。そもそも理系から見れば文学系がやっていることなんて支離滅裂なんだろうな。マイナー文学の記述とクンデラの自己の問題は興味深い。2018/05/02

zk

4
文学理論の入門系の本かと思ったらけっこう特殊、リシャールやジュネットといった名前がばんばん出てくるのに対して分析される作品は川上弘美や桐野夏生だったりして不思議な感じでクセ強い かと思いきやルソーに関する普通の論考もあったりして 謎 もしかしたら地味に奇書かもしれない2020/01/16

NICK

4
前著『現代文学理論』はまさしく数々の「理論」の紹介に終始した内容だったが、この本はプラクティス(実践)と題されている通り、「理論」を分団に用いた文芸批評が収められている。クンデラ『存在の耐えられない軽さ』の語りと登場人物が不可分であるような表現や、ヴァレリーのいう完全な表現としての詩に対するエリクソンの極めて「散文」的な小説など、論考にバラエティがあり、小説観に新たな視座が与えられるという気がする。文学理論ブームはとうの昔に過ぎ去ったが、「文学理論」そのものは読みのツールとしてまだまだ通用するだろう2013/04/11

7ember

2
文学理論と銘打った本でありながらとても読みやすい。最近の小説を中心に国内外の具体的なテキストを取り上げているが、原作を読んでいないとついていけないという箇所はほとんどないので、現代文学のガイド本としても使える。2015/03/06

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