出版社内容情報
脱構築、ポストコロニアル、物語論、メタフィクションなど文学批評がよって立つ理論の切れ味を、プルースト、カフカ、クンデラや村上春樹、水村美苗、川上弘美ら現代作家の作品を題材に実演してみせる好評『ワードマップ現代文学理論』の実践編。
内容説明
エーコ、クンデラ、プルースト、カフカから、村上春樹、金井美恵子、川上弘美、リービ英雄、水村美苗などの現代日本の作家、そしてクレオール文学まで、「いまここ」を生きる文学の魅力を「理論的感性」を駆使して描き出す。
目次
影響関係を脱構築する―間テクスト的な読みに向かって
カオスの遇し方―イデオロギー装置としての「物語」
小説的思考における他者との融合―トランス・パーソナリゼイション
日常言語の復権―“詩的言語”主義からの脱却
夢想する散歩者は孤独なのか―一人であることの不可能性
ミステロイドの詩学―メタフィクションとしてのミステリー
反=記憶装置としての小説―弛緩する散文的宇宙
荒れ果てた庭への愛―オイディプス的な欲望
「鳥」と「色彩」のテーマティスム―テクストの内的な力学
あるようなないような―気配と触覚のパラロジカル・ワールド
境界地帯の子どもたち―現代的越境者にみる文学の渇望
著者等紹介
土田知則[ツチダトモノリ]
1956年長野県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、千葉大学文学部助教授。専攻、フランス文学・文学理論
青柳悦子[アオヤギエツコ]
1958年東京都に生まれる。筑波大学文芸・言語研究科博士課程修了。’91~93年フランス社会科学高等研究院に留学。現在、筑波大学現代語・現代文化学系助教授。専攻、フランス系文学理論’97年「言葉の国のアリス―あなたにもわかる言語学」で渋沢・クローデル賞特別賞受賞
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パンナコッタ
nranjen
zk
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7ember