内容説明
広い視野に立って、限られた史料の緻密な解読から、真宗教団の構造と地域社会にまつわる多くの真事実を炙り出す。
目次
1部 真宗教団の構造(初期本願寺と天台門跡寺院;了源上人の教化と興正寺の建立;戦国期本願寺の堂衆をめぐって―大坂本願寺時代を中心に;戦国期真宗御坊の空間構造;大坂退城後の坊主衆の動向―六通の起請文からみた顕如・教如対立の一断面;本願寺東西分派史論―黒幕の存在;近世における歎異抄に関する覚書―その依用と公))
2部 真宗教団と地域社会(大和平野南部における興正寺教線の伸展;戦国期小浜の真宗;大坂本願寺戦争をめぐる一揆と地域社会;雑賀一揆と雑賀一向一揆;近世初期の都市大坂と真宗寺院―『大坂惣末寺衆由緒書』の分析を通じて;近世河内真宗寺院の葬送とその存立基盤)