出版社内容情報
「本」がなかった古代文明時代の図書館から現代の総合図書館まで、その盛衰をエピソードを交え綴る。
内容説明
中世大学図書館や王室文庫、イスラーム世界の「知恵の館」やユダヤ人の書物の墓場「ゲニーザ」など、多彩な図書館を紹介しながら波瀾の歴史を辿る。
目次
第1章 図書館は宇宙に似ている
第2章 アレクサンドリア炎上
第3章 知恵の館
第4章 書物合戦
第5章 みんなに本を
第6章 知的遺産の焼失
第7章 書架のあいだをさ迷いつつ
著者等紹介
バトルズ,マシュー[バトルズ,マシュー][Battles,Matthew]
ハーヴァード大学のワイドナー図書館、ホートン図書館などで長年、司書を務める。マサチューセッツ州ジャマイカ・プレイン在住
白須英子[シラスヒデコ]
翻訳家。日本女子大学英文科卒業。1993~95「エコノミスト」誌の翻訳員
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感想・レビュー
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花林糖
12
(図書館本)「消えたアステカの絵文書/「クーマの巫女(シビッラ)」の予言書/書物の墓場「ゲニーザ」」が特に興味深かった。失われたアステカの絵文書を見られるなら是非見たい。2016/02/27
スプリント
8
図書館の歴史をたどる。 書物は人類の叡智の結晶。 ヨーロッパ、中東が中心ではあるが通史として学べる。2023/12/31
シルク
8
これ、絶対面白いやつ。読んでから6年(ギョッ)経ってるけ、欠片も内容覚えてないのだけどさ(笑)!その内再読したい。こういう図書館史とか、書物の歴史の本を、大学の学部生の時、読みこなしたいと強く思っていた。猿沢池近くの奈良市立図書館で、図書館史、本の歴史関係の本が並んでる書架てのがドーンとあった。当時、その前に立っては、「ここに並んでる本を全部読んだら...すごく素敵なことになりそう」と夢想していた。書架の本全部手当たり次第読むとか、ああ、非現実的だな、おばかやの~と思うけど、あの夢想の時間は、甘美だった。2014/10/24
そうや
3
「理想的な公共図書館において、我々はみな“凡人の”読者である」の一文。時代がもっと進んでも、子どもも大人も、学者・司書だって、書架の間を彷徨い続ける旅人なのだと…2012/08/08
ottohseijin
3
ユダヤの書かれたものの墓場『ゲニーザ』には、ものすごく想像力をかきたてられます。2011/11/13