抗日戦争中、中国共産党は何をしていたか―覆い隠された歴史の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794215086
  • NDC分類 222.075
  • Cコード C0022

内容説明

建国以来、中国共産党は「抗日戦争(日中戦争)において中心的役割を担い、これに勝利した」ことを政権の正統性の基盤としてきた。だが果たしてこの主張は、歴史の真実なのか。四川省出身の中国人研究者が、近年、大陸で刊行された『中共中央文献選集』をはじめとする関連史料、毛沢東、周恩来らの『年譜』、そして幹部たちの回顧録をもとに、毛沢東指導下の党・軍が抗日戦争中、いかなる活動をしていたのかを検証。実際は、国民党との内戦勝利・政権奪取を念頭に、日本と正面から戦うことを回避し、敗北後の逃避行を「長征」と言い換え、局地的ゲリラ戦の勝利を誇大宣伝しながら力を温存し、軍の勢力を急速に拡大していったことを明らかにしてゆく。共産党が編み出した「抗日」神話の虚構を突き崩す瞠目の書。

目次

第1章 満洲事変と蒋介石の戦争準備
第2章 抗日の名をもって国民政府転覆をはかる
第3章 土壇場で息を吹き返した共産党
第4章 正面戦回避を決めた洛川会議
第5章 平型関の戦い―誇大宣伝された戦果
第6章 百団大戦と彭徳懐の粛清
第7章 情報工作員、潘漢年の悲劇
第8章 日ソ不可侵条約に喝采を送る
第9章 巧みに利用されたアメリカ人
第10章 裏切られた民族

著者等紹介

謝幼田[シャヨウデン]
1940年、四川省生まれ。80年、中国社会科学院の研究員に合格。四川省社会科学院副研究員を経て、87年に渡米。2005年までスタンフォード大学フーバー研究所客員研究員

坂井臣之助[サカイシンノスケ]
1941年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。共同通信社入社。2度の香港特派員、編集委員兼論説委員を経て、東海大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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可兒

5
山奥に隠れていただけで恐怖政治以外何もしていないのに、なぜか「日帝をうち破った英雄」としてあがめられている中国共産党を、共産党自らの内部文書をもとに弾劾する書。漢族を中華民族といってみたり表現がいちいち鼻につくが、しかし書いてある内容は非常に明快でわかりやすい。いまの日本がなぜ中共相手に頭を下げているのか考えてみると、より興味深く読める。腹も立つが2011/01/17

ゾロりん

2
多分ホントの話もあるんだろうけど、作者があまりに蒋介石と国民党政府を無謬的に書いてるので全体的に眉唾になってしまうのが残念。「蒋介石は政治家としての深謀遠慮の眼力と、領袖としての超人的な気迫をもち、戦争の準備を加速するための時間稼ぎとして譲歩や交渉を行った」みたいな文章読むと萎える。2019/06/08

のらねこ

1
日中戦争において、日本軍は共産党軍とはほとんど大規模な戦闘をしていない。彼らは国民党との戦いに勝つために戦力を温存し、村々から兵士となる男性を強制連行して軍備を強化。日本軍の支配する地域に工作員を送り込んで実効支配を強めていった。日本人でも未だに信じている共産党軍の抗日神話の実態が暴かれています。2010/02/05

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