静岡の自然をたずねて

静岡の自然をたずねて

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784806710264
  • NDC分類 455.1
  • Cコード C1044

出版社内容情報

★静岡新聞評(1992年8月16日)=県下の地質を実地に調べようという人々にとって最も優れた手引書である。また予想される大地震に関連して、「過去の地震と地震予知」の1項も加えられている。自然愛好家にとって実際的な価値に富んだ書物である。

■女性(17歳)=写真・絵・図がついてて分かりやすい。身近な地域のことで、余計、分かりやすくていい。地学系が嫌いでもこれなら読める。

●本書「まえがき」より=本書は、日曜地学ハイキングの資料をもとに構成しました。内容については、静岡県の自然の概説にあたる第1章「静岡県の自然」と、各地域での地質や自然観察の説明にあたる第2章「自然観察コース」の2章だてとしました。これまで出版された本のなかに、静岡県の自然について簡単に説明されたものがあまりないことから、本書では「静岡県の自然」の章を充実させました。
 本書をお読みいただければ、静岡県がどんなに自然に恵まれているところかが、理解していただけると思います。本書を利用して、多くの方が地質や自然に親しみ、静岡の自然のすばらしさを自分のものにしていただければ幸いです。
 現在、自然環境については、地球規模の環境破壊が話題になっていますが、身のまわりの自然と人間とのかかわりも知らずに、地球全体の自然を議論することはできないと考えます。私たちのできることは、まず身のまわりの自然を知り、その自然と人間とのかかわりの歴史を探り、そして、それぞれの地域の自然環境が将来どうあるべきかを考えていくことではないでしょうか。
 私たちは、年に5~6回の日曜地学ハイキングやセミナーなどを行っています。このような機会は、いろいろな人といっしょに実際に地層や化石にふれたり、地形などを見ることによって、静岡県の自然のおいたちを知ろうというものです。興味のある方はぜひ参加してみてください。

●本書「あとがき」より=私たちをとりまく社会の動きや、その結果としての自然の姿は、この20年の間に大きく変化しました。そしてさらに、自然を改造するスピードも年々速まっています。市街地付近の山々は削られ、田んぼは埋められ平地に変わり、川にはコンクリート水路や砂防ダムが築かれ、以前には川や池にいた魚やカニの姿が見られなくなり、森林や山の畑は荒れて、井戸水は涸れ、地下水は汚染されはじめました。
 静岡県は、人間が生活していくための恵まれた自然がどこよりも豊かなところだと思います。その恵まれた自然という財産があったからこそ、豊かな生活が今まで支えられていたと思います。この豊かな自然の恵みは、どこにでもあるものではないということを、私たちは十分に知っているでしょうか。私たちはもう一度、自分たちの住んでいる静岡県の自然とそのおいたちを十分に理解する必要があると思います。そして、自然の恵みをきちんと利用して、次の世代に受け継いでいきたいと思います。

【主要目次】
▲第1章・静岡県の自然▲
     静岡県の植物/静岡県の野鳥/静岡県の淡水魚類/駿河湾の魚類/駿河湾の磯の生物/
     駿河湾の地形と地質/静岡県の地震/静岡県の災害/静岡県の地形と地質
▲第2章・自然観察コース▲
     カルデラ火山を見よう--箱根火山/大室山と城ケ崎海岸/伊豆半島をめぐって/
     愛鷹山南麓の火山灰と遺跡/富士山の溶岩と地下水/富士山の下をさぐる/
     フォッサマグナの地形と断層--興津川から竜爪山/三保の浜の石はどこからきたか/
     日本平の地質と化石/町は石と化石の博物館--静岡駅周辺/安倍川のみなもと大谷崩れ/
     南アルプスの自然/牧ノ原台地のおいたち/掛川の化石/桶ヶ谷沼はトンボの王国/
     天竜川のおいたち/天竜美林を育てた岩石/日本でいちばん長い断層--浦川付近/
     静岡県にもワニがいた/浜名湖の自然/静岡県の自然博物館

目次

第1章 静岡県の自然(静岡県の植物;静岡県の野鳥;静岡県の淡水魚類;駿河湾の魚類;駿河湾の磯の生物;駿河湾の地形と地質 ほか)
第2章 自然観察コース(カルデラ火山を見よう;大室山と城ヶ崎海岸;伊豆半島をめぐって;愛鷹山南麓の火山灰と遺跡;富士山の溶岩と地下水;富士山の下をさぐる ほか)

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