さとうきび畑の唄

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  • サイズ A5判/ページ数 142p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784811378534
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

どこまでもつづく青く澄んだ空、まばゆく輝く青く美しい海。昭和16年ころ、沖縄には平和な風景がありました…。いつも明るくユーモアを忘れない父、平山幸一と、そう明で美しい母、美知子、そんな二人に育てられた勇、昇、美枝、春子、健、そして、激しい戦闘の最中にさとうきび畑で誕生した幸子。その年12月8日、太平洋戦争に突入してから、明るい平山家に重くて暗い影がしのび寄る。長男の勇は、紀子と結婚してすぐに出征し、昇と美枝は学徒動員で戦場へ…。ついにはお父さんまで兵隊に駆り出され…。どんなに苦しくても、つらくても、明るくまっすぐに生きぬこうとした家族。戦争は、そんな家族をばらばらにし、平和な暮らしと命を奪っていきました。せつせつと歌われる『さとうきび畑の唄』は、わたしたちに訴えかけます。あの戦争を決して忘れてはならないと…。平成15年度芸術祭大賞受賞ドラマのノベライズ。

著者等紹介

遊川和彦[ユカワカズヒコ]
脚本家。1955年、東京生まれ。ドラマ「家庭の問題」(TBS)で脚本家としてデビュー。以後、次々とヒット作を生み出す。「さとうきび畑の唄」は平成15年度芸術祭大賞(ドラマ部門)を受賞。ドラマのノヴェライズ本も多い
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

58
映像で物語のストーリーは知っている。 けれど、泣いてしまった。 物語の序章「沖縄の人たちは恵まれた自然に感謝しながらおおらかに暮らしていた。」 大本営は本土防衛のために沖縄を犠牲にした。そして島民の三分の一を殺した。沖縄を完膚なきまでに叩き潰したのは米軍でなく大本営なのである。 物語の終章「今でも、沖縄のさとうきび畑の下には、戦争で亡くなった人々の骨がそのままの状態で埋もれている・・・。あの戦争は、決して、決して忘れてはならないのだ。」2016/07/18

らいらいん

4
子供の読書感想文のために借りた本を拝借。子供にも、戦争の悲惨さがあまり残酷すぎない程度に描かれており読みやすく、大人でもドラマ化されただけあって、児童書とは思えないような、心に刻まれる1冊でした。 戦争をことは忘れてはいけないのに、特定秘密保護法などで、そちらに向かせようとする今の政権にイラだちます。何がアベノミクスだよ。たくさんの人の犠牲の下に今の日本があるのに・・・ 2014/01/11

よっちん

1
お父さんと吉岡さん、紀子さんのように、戦争中も洗脳されず冷静な人間もいたのだろう。みんな死んだけれど、そういう人たちがいてくれたおかげで救われた命も沢山あったに違いない。2010/08/18

puwapuwa

0
「戦争は、ぼくが思ってるようなものではありませんでした」昇のこの言葉がすべてなのだと思う。平和学習は学校でもさんざんやったし、特に沖縄戦については深く学ぶ機会があったのだけど、それでもまだわかっていなかったと再認識できた。こういう言い方は良くないけど、作者も戦争体験者ではないのでどれ程実際に近いのか疑問に感じる点もある。そういうことも含めてもっと学ばないといけないなと思った。脚本家によるノベライズなので内容はドラマと同じ。ただ児童向けに平易化したとはいえ状況の説明不足・描写不足が気になる。2015/01/14

ちも

0
小学校の頃に読みました。読書してて初めて泣いたのがこの本でした。

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