内容説明
本書は、主に比較的最近の研究文献にもとづいて近世帝国におけるアウトサイダー、周辺集団、マイノリティに関するできるかぎり包括的な概観を提示する。
目次
1 近世帝国のユダヤ人
2 再洗礼派心霊主義者その他の非正統派
3 魔女と聖人
4 神罰のしるしか、自然によるものなのか?身体と精神の病人
5 貧困とアウトサイダー、放浪する民
6 外来者、エスニック・マイノリティ、宗教避難民
7 名誉なき人びとと非嫡出の人びと
8 セクシュアリティとマージナル化
9 盗賊、盗賊一味
10 解放と統合の傾向周辺集団:マイノリティと啓蒙主義国家
著者等紹介
レック,ベルント[Roeck,Bernd]
ベルント・レックは1953年生まれで、1989年にアウクスブルク大学歴史学教授となった後、1991年からはボン大学の中・近世史正教授、1999年以降はチューリッヒ大学近世史教授をつとめている。同時に1986年から1990年までヴェネチアのドイツ研究センター長を兼任していた。現在はイタリアのヴィラ・ヴィゴニのゲネラール・ゼクレテールを兼務し、ドイツとイタリアを行き来しながら、精力的に研究に取り組んでいる。また1996年春には日本学術振興会の招きで来日した
中谷博幸[ナカタニヒロユキ]
1953年生。京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。現在、香川大学教育学部助教授
山中淑江[ヤマナカヨシエ]
1967年生。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程修了。文学博士。1994-96年、マインツ大学留学。現在、同志社大学文学部非常勤講師、日本学術振興会特別研究員
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