出版社内容情報
エリートの専門職業に比して解明が遅れていた非エリート層の職業に焦点を当て、職業資格に
もとづいて展開した近代的社会編成の構造と、そこに見られた人々の葛藤を照射、見落とされ
てきた近代ドイツ社会の「影」の部分をも描き出し、資格社会の新たな全体像を示す。
目次:
序 章 近代ドイツ=資格社会の「下方展開」と問題状況
第Ⅰ部 近代ドイツ=資格社会の「下方展開」
第1章 大企業における資格制度とその機能
第2章 郵政職と資格社会
第3章 退役下士官の文官任用制度とその機能
第4章 治療士の養成・資格制度
――ハイルプラクティカー資格への道
第5章 社会的教育の職業化と専門職化の志向
――世紀転換期からワイマール期
第Ⅱ部 近代ドイツ=資格社会の周辺と「影」
第6章 社会福祉専門職における資格制度とその機能
――「資格化」とボランタリズムの間で
第7章 商業教育制度の形成と女性職員運動
第8章 ホテル・飲食業における資格化と職業教育
――現代からの照射
第9章 カトリック教徒とディプローム・カォフマン
第10章 資格社会における新教育運動のジレンマ
――試験制度をめぐるドイツ田園教育舎の対応を事例として
第11章 資格社会におけるある苦闘物語
――製パン業者の子から司祭へ
内容説明
エリートの専門職業に比して解明が遅れていた非エリート層の職業に焦点を当て、職業資格にもとづいて展開した近代的社会編成の構造と、そこに見られた人々の葛藤を照射、見落とされてきた近代ドイツ社会の「影」の部分をも描き出し、資格社会の新たな全体像を示す。
目次
近代ドイツ=資格社会の「下方展開」と問題状況
第1部 近代ドイツ=資格社会の「下方展開」(大企業における資格制度とその機能;郵政職と資格社会;退役下士官の文官任用制度とその機能;治療師の養成・資格制度―ハイルプラクティカー資格への道;社会的教育の職業化と専門職化への志向―世紀転換期からワイマール期)
第2部 近代ドイツ=資格社会の周辺と「影」(社会福祉専門職における資格制度とその機能―「資格化」とボランタリズムの間で;商業教育制度の形成と女性職員運動;ホテル・飲食業における資格化と職業教育―現代からの照射;カトリック教徒とディプローム・カォフマン;資格社会における新教育運動のジレンマ―試験制度をめぐるドイツ田園教育舎の対応を事例として ほか)
著者等紹介
望田幸男[モチダユキオ]
1931年生。同志社大学名誉教授
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