内容説明
現段階における旧東ヨーロッパ諸国の特色は、社会階層的にも地域的にも、差異(格差)が大きくなっており、しかもそれがより明瞭になっていることにあるといえよう。本書は、旧ヨーロッパ諸国のなかで、東欧革命以降、発展がより顕著になっている旧東ドイツ、ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの中央ヨーロッパ諸国を対象に、こうした段階にある地域的諸相ならびにその特色を明らかにしたものである。
目次
中央ヨーロッパ諸国の都市化と人口移動―旧東ドイツとポーランドを例に
ヴィシェグラード諸国における農業の変化―集団農業から個人農を重視した農業への転換
ヴィシェグラード諸国における都市の変化
ヴィシェグラード諸国における観光の変化
ヴィシェグラード諸国における水環境の変化
旧東ドイツにおける乳製品製造業の変化
ポーランドにおける民営化の進展と外国直接投資
ポーランドにおける交通の変化
チェコの社会変動―北ボヘミア地方の事例
チェコ、西ボヘミア地方の都市における商業と消費者行動の変化〔ほか〕
著者等紹介
呉羽正昭[クレハマサアキ]
1964年長野県生まれ。現職愛媛大学法文学部助教授。Dr.Phil。専門分野観光地理学、ヨーロッパ地誌学。主要著著・論文にWintersportgebiete in Osterreich und Japan.University of Innsbruck 1995。「中央ヨーロッパ東部地域住民の観光パターンの変化に関する一考察」(愛媛の地理1997年)。「ハンガリーにおける観光客と観光地域の変化-観光統計を用いた分析-」(愛媛大学法文学部論集人文科学編1998年)。「東欧改革に伴うオーストリア人の旅行パターンの変化」(愛媛の地理1999年)。「日本におけるスキー場開発の進展と農山村地域の変容」(日本生態学会誌1999年)
中川聡史[ナカガワサトシ]
1963年兵庫県生まれ。現職神戸大学経済学部助教授。理学修士。専門分野人口地理学、都市地理学
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