内容説明
経済は不思議なことに満ちている。市場経済では、自分中心に動いているのに、社会的には皆がそれなりに生活している。経済成長をしているにも関わらず、失業は減少しないし、繰り返し不況に襲われる。本書はこのような経済現象に含まれるさまざまな不思議さをテーマにすえ、経済学の基本を分かりやすく解説する。現代の不況を解明するための経済の入門書である。
目次
1 市場経済の社会(日本経済の現状をどう見るか;経済は何から成り立つのか;市場経済とはどのような仕組みか ほか)
2 資本主義システム(等価交換なのにお金が儲かる;市場経済なのに企業組織が拡大する;なぜ物質的豊かさを追求するのか ほか)
3 資本主義的競争と所得分配(競争しているのに均衡価格が成立する;資本が増えると利潤が減る;商人は安く買って高く売る ほか)
著者等紹介
名和隆央[ナワタカオ]
1952年大分県生まれ。立教大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了。現在、立教大学経済学部教授
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