くろしおχブックス<br> 「物」と「場所」の意味論―「大きい」とはどういうこと?

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「物」と「場所」の意味論―「大きい」とはどういうこと?

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  • サイズ A6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784874242575
  • NDC分類 812
  • Cコード C3081

内容説明

ハンカチの面積は「大きい」、庭の面積は「広い」。同じ『面積』なのに、違う言葉で表すのは、なぜ?水の温度は「冷たい」、部屋の温度は「寒い」。同じ『温度』なのに、違う言葉で表すのは、なぜ?学習して覚えた知識とは別の原理が働く言葉の世界。「物」対「場所」という原理から、言葉の意味を考える。言葉の性質を知ることで、私たち人間の考え方の不思議を探る。

目次

第1章 嵩を表す言葉の不思議
第2章 「物」の嵩とは
第3章 「場所」の嵩とは
第4章 「物」の嵩と「場所」の嵩をつなげよう
第5章 「物」の形と動き
第6章 嵩と数はどう違う
第7章 声の「大きさ」「高さ」「太さ」とは
第8章 温度を表す言葉
第9章 明度・色彩の言葉

著者等紹介

久島茂[クシマシゲル]
1949年、山梨県上野原町生れ。早稲田大学大学院修了。現在、静岡大学教授。専門は意味論・国語史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほにょこ

1
★★★日頃何気なく使っている言葉を分析し「大きい」と「広い」の違いなどを考察しています。なかなか興味深い内容でしたが、量的に物足りないです。2013/09/05

Manabu Miyoshi

0
「大きい」「長い」「深い」「太い」といった嵩を表す言葉の意味を,その使い方や言語発達における発生の順序を元に体系化したり,「赤い」「白い」「明るい」などの色彩語を語史や生理学,知覚心理学などの観点から分析したりと,意味論の本としてはかなり説得力があるように感じられた。上下や前後に比べて左右は区別が難しいこと,「針が折れる」と「紙が折れる」では,前者は折れ曲がることとその結果分離するのとの両方を表すが,後者は分離を表せないということの理由などは盲点だった。人間のパターン認識や概念の分節化とも深く関わるようで2012/11/22

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