二十世紀の女性表現―ジェンダー文化の外部へ

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875170761
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

内容説明

近代化の過程で、女性たちは、どのように自己表現の回路を切り開いてきたのか。古典から現代小説までの描かれた女性像を通して性差文化の構造と深層を明らかにし、ヴァージニア・ウルフ、林芙美子、白石かずこ、吉原幸子ら、ジェンダー文化からの脱出を志向する女性表現者たちの強靱な思考力と想像力の魅力に迫る、刺激的なエッセイ集。

目次

性的他者とは誰か
近代化と女性表現の回路
フェミニズム、ジェンダー、セクシュアリティ
作者の性別とジェンダー批評
「異類」の女―支配の場としての身体から語りの場としての身体へ
『虞美人草』における漱石の“藤尾殺し”について
女というメタフォア―川端康成文学の夢
娼婦幻想の終焉―性差社会の変容と吉行淳之介の世界
少女という分身―近代女性表現における原型としての“少女”
母と少女―冥王まさ子の遺した作品を読む〔ほか〕

著者等紹介

水田宗子[ミズタノリコ]
城西国際大学長・人文学部教授。東京女子大学文理学部英文学科卒業、東京都立大学大学院から米国イェール大学大学院。同大学院で博士号取得。専門分野は、英米文学・比較文学・女性学
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