日本資本主義と朝鮮・台湾―帝国主義下の経済変動

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876986309
  • NDC分類 332.106
  • Cコード C3033

内容説明

日・韓・台国際共同研究の成果。本国と植民地の関係を、一方的な支配‐被支配という形ではなく、相互に規定し合うまとまりを持った経済圏としてとらえるとともに、各地域を比較史的に考えることにより、それぞれの地域社会における共通点と相違点を明らかにし、新たな東アジア論の構築を目指す。

目次

日本帝国と植民地関係の歴史的意義―大戦間期の貿易分析を通じて
第1部 農業と小経営(植民地期台湾における地方行政と土地調査事業―朝鮮との比較を兼ねて;系統組織化と農業開発―20世紀の日本・台湾・韓国;小農経営の比較史的検討―日本・韓国・台湾 ほか)
第2部 工業化とインフラストラクチャー(植民地期台湾と朝鮮の工業化;近代日本糖業の成立と台湾経済の変貌;植民地における電源開発と電力業―朝鮮と台湾の比較研究から ほか)
輸出加工区と輸出志向工業化―台湾と韓国の比較を通じて

著者等紹介

堀和生[ホリカズオ]
京都大学大学院経済学研究科教授。1951年生。京都大学大学院文学研究科博士課程。専攻は東アジア経済史

中村哲[ナカムラサトル]
鹿児島国際大学大学院経済学研究科教授。1931年生。京都大学大学院文学研究科博士課程。専攻は東アジア(日本を含む)経済史
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感想・レビュー

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YUTAKA T

3
日本の植民地時代に朝鮮と台湾で、近代化や経済発展の動きがあったことが、実証的に語られる論文集である。基本的に正しいと思う。しかしそのような発展というような変化が一般庶民に利益だけをもたらしたのか、日本人ばかりが利益を独占していなかったかどうか、また一般庶民に不当な不利益をもたらしていないのか、また、そのような変化を当時の人々がどの程度、喜び歓迎したのか、または反対したのか、そのあたりの事情がもう少し知りたい部分があった。2005/05/17

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