海女たちの四季―房総海女の自叙伝 (増補改訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784880082707
  • NDC分類 384.36
  • Cコード C0039

内容説明

本書は現代の海と土に生きる女性の記録である。つねに自らを駄海女といいつづける著者の謙虚な眼は、長い歴史を持つ海女の村の生活と文化、生産と民俗を素直、的確にとらえており、淡々と語られるその苦闘の体験はわれわれの心を強く打つ。重油に汚されつつ見事に立ち直る房総の海、さまざまな不幸に負けずたくましく生きる海女の生涯。危機に直面した、自然と人間の未来に対する希望と勇気とを、本書はわれわれに与えてくれる。

目次

春磯の頃
目が出て鼻の出ない商売だよお
小屋へコネェバ、息ハツェネェ
海女の“テンシャ日”ってないもんだ
突きん棒のふるさと、半後家のむら
白間津海女仲間
喜八のトンビ
米でも花でも負けねえよお
海女たちの戦争体験
浜隠居に生まれ、喜八の嫁になった
白間津は信仰の厚い土地です
あしたの海

著者等紹介

田仲のよ[タナカノヨ]
1922年(大正11)、千葉県安房郡七浦村(現・千倉町)白間津生まれ。村立七浦尋常高等小学校卒。1942年から海女。白間津海女仲間・貝海女、東の小屋所属。他の著書に『海女小屋日記』(新宿書房)、『磯笛のむらから』(現代書館)。1996年死去

加藤雅毅[カトウマサキ]
1936年(昭和11)、新潟県新発田市生まれ。法政大学部卒。テレビ朝日映像株式会社制作本部に勤務。おもにドキュメンタリー番組を企画制作。かたわら漁村調査にかかわる。1996年定年退職。編・著書に『海女たちの四季』『海女小屋日記』(新宿書房)、『磯笛のむらから』(現代書館)、『土佐のかつお一本釣り』(平凡社)、『東京湾で魚を追う』『弾き語り女義太夫一代』(草思社)、『一本釣り渡世』(筑摩書房)、コミック企画原案『日本が狭すぎた男達・熱風』(講談社)などがある。1999年死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヒラP@ehon.gohon

10
写真集で見た、房総の海女たちの実際の生活は、喜怒哀楽大変な生活だったことを理解しました。海女によって書かれた昭和史であり、女性史です。亡くなられて20年。千倉にまだ海女小屋はあるけれど、生活は一変しているのでしょうね。2016/08/31

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