刀水歴史全書<br> モンタイユー―ピレネーの村 1294~1324〈上〉

個数:

刀水歴史全書
モンタイユー―ピレネーの村 1294~1324〈上〉

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年06月03日 21時55分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784887080867
  • NDC分類 235.04
  • Cコード C1322

出版社内容情報

異端審問文書から中世南仏の農村生活を人類学的手法で描き,1975年の発刊以来,社会史ブームをまきおこしたアナール派第3世代の代表作(発刊当時、フランスの新人文学賞=ゴンクール賞を受賞)。ピレネー山中寒村の50戸200人の村人の生活と心性,異端カタリ派の村への浸透が精細に描写される。西洋中世を肌で感じることの出来るこの傑作は小説よりおもしろい(1990?91年刊) 

序 章 異端審問から民俗誌へ
第1部 モンタイユーの生態学?家と羊飼い?
  第1章 環境と権力
  第2章 家ないし家族?ドムスとオスタル?
  第3章 クレルグ一族?支配者の家?
  第4章 貧しい羊飼い
  第5章 大規模移動放牧
  第6章 ピレネ―牧羊の民俗
  第7章 羊飼いの気質
第2部 モンタイユーの考古学?身振りから神話へ?
 第8章 身振りと性
 第9章 クレルグ家の愛欲
第10章 かりそめの縁
第11章 結婚と愛情の役割
第12章 結婚と女性の立場
 〔付録〕モンタイユーのおもな家族一覧・系図

エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ[エマニュエル ル ロワ ラデュリ]
著・文・その他

井上 幸治[イノウエ コウジ]
翻訳

渡邊 昌美[ワタナベ マサミ]
翻訳

波木居 純一[ハギイ ジュンイツ]
翻訳

内容説明

14世紀のピレネー山中、小村のモンタイユーに吹き荒れた異端審間の嵐。法王庁に秘蔵された記録から掘りおこされた村人の生活、心のひだ。信仰と破戒、仕事と家族、衣食住から愛のいとなみまで…。アナール派の最高傑作、ゴンクール賞に輝くフランス社会史

目次

序章 異端審問から民俗誌へ
第1部 モンタイユーの生態学―家と羊飼い(環境と権力;家ないし家族―ドムスとオスタル;クレルグ一族―支配者の家;貧しい羊飼い;大規模移動放牧;ピレネー牧羊の民俗;羊飼いの気質)
第2部 モンタイユーの考古学―身振りから神話へ(身振りと性;クレルグ家の愛欲;かりそめの縁;結婚と愛情の役割;結婚と女性の立場)
付録 モンタイユーのおもな家族一覧・系図

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

82
モンセギュールの悲劇など想像もできぬカタリ派の村ののどかな状況を「アナール派史学」の視点から描いたということで興味を持って読みました。絶倫のピエール神父の性活動や自由奔放な羊飼いの活動など、ピレネーの山村での当時の状況が分かったような気がしました。2006/08/03

松本直哉

22
モンセギュール陥落後、辛うじてカタリ派が余喘を保っていた14世紀初頭の、ピレネー山中の寒村モンタイユーの無名の庶民の息づかいが聞こえる記録。異端に与する者とそうでない者、密告者と逃亡者、定住の農民と国境をこえてスペインまで放牧する羊飼い、さまざまな人間が描かれる。カトリック司祭ながら双方に情報を流す二重スパイのピエール神父の絶倫な性欲があっぱれ。彼になびく女性の一人は、神父のことがこんなに好きなのだからこれが罪のはずがないとまで言う。性欲を罪悪視するアウグスティヌスの教えはこの山のなかまでまだ届いていない2020/09/03

ピンガペンギン

17
14世紀のピレネー山中の小村モンタイユーに異端審問の手が伸びてきた。1308年にはカルカッソンヌの異端審問官がモンタイユー村の全住民を拘禁状態においた。最終的に火刑になったのは一人だという。審問の記録から驚くほど生きいきと再現される村人たちの生活、人間模様(愛欲の話、友情?の話。裏切り、絶縁、と小説のようだ)が面白い。オクシタニー地方はそこだけで他の地域と違う文化を形成しているらしい。家(ドムス)の団結が強固で家長権は絶対で相続人を指名してほかの子を排除する権利があった。兄弟姉妹の財産を巡る執拗な争い。2023/05/01

はる

10
アナール派による歴史学。1300年中葉の異端審問官ジャック・フルニエことベネディクトゥス12世が遺したフランス南部オック語圏のモンタイユー村民250人への訊問記録から浮び上がる民俗史。1244年のモンセギュール城砦の戦いでカタリ派は壊滅したと思っていた。しかし100年後の南仏の高地の山村に生き方の哲学として生き続けていた。二人のピエール。一人は清貧と持ち運べるづた袋一つでピレネーに羊飼いの労働者として生きるピエール。もう一人は信仰をとなえながら切磋琢磨と女に手を出し続ける司祭ピエール。→2023/12/28

ホレイシア

4
カタリ派ですぜ。2008/10/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/36391
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。