内容説明
本書が真に目指すのは、われわれ人間の、社会に関する理解の過程とはどのようなものであるかを論考することである。そのための手段として、社会心理学の各領域における研究の方向性や方法が、認知的アプローチを取り入れることによってどのように変化し、どのような新しい知見が生まれたかに着目しながら、その意義を論じようというのである。
目次
第1部 社会心理学における認知的アプローチ(対人認知の心理機構―情報処理アプローチは何を明らかにしたのか;原因帰属―因果関係の把握による社会理解;認知的機構としての自己;集団の認知とステレオタイプ)
第2部 認知的研究の基本問題(自動的処理・統制的処理―意識と無意識の社会心理学;認知的表象―知識構造の成立とその影響;認知と感情―社会的認知における感情の役割;社会的認知研究の方法論)
著者等紹介
唐沢穣[カラサワミノル]
京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。カリフォルニア大学ロサンジェルズ校大学院博士課程修了(1991年)。Ph.D.専攻は社会心理学。現在、神戸大学文学部助教授
池上知子[イケガミトモコ]
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定退学(1984年)。博士(教育学)。専攻は社会心理学。現在、愛知教育大学教育学部助教授
唐沢かおり[カラサワカオリ]
京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。カリフォルニア大学ロサンジェルズ校大学院博士課程修了(1992年)。Ph.D.専攻は社会心理学。現在、名古屋大学大学院環境学研究科助教授
大平英樹[オオヒラヒデキ]
東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。専攻は生理心理学、社会心理学、認知心理学。現在、名古屋大学大学院環境学研究科助教授
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感想・レビュー
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nranjen
枕流だった人